アネモネ（shingo） (ページ40)

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信五side

やっぱりAの料理は安心するなー。

ブラジルのメシも悪くなかったけど…
一番恋しかったんは日本食より、
この味薄めの味噌汁やわ。

ユーリの事なんか突っ込んでくるんかって思っとったけど
なんも言ってこんかったな。
別にわざわじその話する必要もないしえっか。
それで空気悪くなるのも嫌やしな。

そろそろほんまに先の事考えていかなあかんよな。

信五「なーA」

「何？急に真面目は顔して。」

信五「これからの話をしたいんやけどさー。」

「これからの話って……？」

Aの顔が一瞬曇った気がした。

信五「お前は大阪に帰りたいとかはないんか？」

「えっ？どうゆうこと？」

信五「このまま東京に住むことなっても
後悔はせんか？」

「そりゃー大阪に帰りたいとか思ってた頃もあったけど、今の状態で帰る事は出来ないし、東京にいてもいいかなと思ってる。」

信五「そうか…」

「なんで急にそんな事聞いてくるの？」

信五「いや…大阪に帰りたいとか思っとるんかなって思って。
ずっと気になっとって。
思ってないなら良かったわ。」

「変な信五(笑)」

とりあえずは良かった。