アネモネ（shingo） (ページ37)

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テレビには早足で歩きながらインタビューに答える信五が映っていた。

「ユーリさんとお付き合いはされてるんですか？」

信五「ないない(笑)」

「あの日はユーリさんと一緒でしたよね？」

信五「………そうなんかな～？」

そうなんかなー？
えっ…そこ嘘でも否定するところじゃないん！？
えっ………

「それは朝まで一緒だった事を認める事になりますよね？」

信五「ん～どうやろ(笑)」

なにその含み！！

どうしていつもは無視なのにインタビューに答えたの？
なんで一緒だった事を認めたの？
テレビでは
「これは交際してますね」
「堂々と交際宣言ととれますね」
とか勝手に盛り上がっていた。

交際宣言って…
彼女は私ですよ！
そんな言葉は届かない。

ミカ「村上信五の恋愛なんて興味ないよね(笑)」

悪気ないミカの一言。

そりゃね…私が信五と付き合ってる事とか知らないし

ミカ「でも相手21歳って(笑)
そこまで年下になるとひくよね。」

ごもっとも！

「確かにね……
ほら！休憩終わるよ！」

会話を切り上げてテレビのない部屋に急いだ。