アネモネ（shingo） (ページ27)

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信五side

もうA寝たかな？
どうしたらえんか分からんで、ちょっと時間をずらして寝室に向かった。
部屋に入るとベットにAが腰掛けていた。

信五「まだ寝てへんかったんやな(笑)
布団入らんのか？」

「どこに入ったらいいのかなと思って……」

信五「なんやそれ(笑)
普通に入ったらええやないか」

「いや…でも……」

信五「何を躊躇うか分からん(笑)」

Aの腕を引っ張って布団の中に一緒に入った。
寝転がって隣を見たらAもこっち向いとった。

信五「なんやねん？」

「えっ…なんも言ってないけど。」

信五「なんか言いたそうやで？」

「信五は今までどんぐらいと付き合ったの？
聞いたことなかったな～と思って。」

信五「…………。
それはいつの話しや？」

「いつのって……今までに？」

信五「恋人同士になったってゆう話なら、そんな付き合ったことはない。
なかなか付き合うまでいかへん。
恋人同士じゃなくてって話なら人並みやと思うで。
でもそれはまた全然違う話しやしな。
それと恋人を一緒にはして欲しないな～。」

「………じゃあさっき電話してたのは？
浮気とか言ってたけど……。」

信五「そこまで聞いとったんか(笑)
なんか誤解しとるみたいやけど、あの電話は女ちゃうで(笑)」

「女の子じゃない？あんな優しく話してたのに？」

信五「優しくってキショいことを(笑)
電話してきたんは、すばるや！
暇やから今から行くって言い出して、無理って言ったら浮気やって言ってきただけや(笑)」

「なんで浮気？」

信五「お前がおるのに家に違うやつ連れ込んどるって思ったんちゃうか(笑)
Aがこっち来とる事は言ってなかったからな」

「そうなんや……」

信五「だからお前が心配するような事は何もない。
この家に女を連れ込んだ事も一回もない。
家に誰が来るんは苦手やからな。」

「………。」

信五「ほかには何が気になる？」

まだスッキリしたら顔をしてへんやん。