アネモネ（shingo） (ページ24)

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信五side

「さっきの電話の話を聞いて信五を誰かに渡したくないって思った。
信五が他の人に優しくするのはイヤだって……
それで気づいたの。
私は信五が好きなんだって。」

信五「それほんまか？本気にしてまうで？」

「うん、、、信五の事好きみたい。」

信五「好きみたいって！
あかん……どないしよ(笑)
ずっとそうなってくれたらええなって思っとったのに、そうなったらどうしたらえんか分からん…」

「信五は？信五は私の事どう思ってるの？」

信五「どう思っとるって…今さらそんな事聞くか？
俺の気持ちが変わるわけないやん(笑)」

あかん…無理や。
もう我慢なんか出来ん。

信五「なー抱きしめてもえっか？」

「えっ……いや……まだそんな勇気が……」

そんなAの返事を無視して抱きしめた。
Aはすっぽりと腕に収まって、腕から逃れようと暴れている。

信五「どんな暴れても離さんし(笑)」

Aの体は想像してたより細くて柔らかかった。

「ちょっちょっと信五もう離して！！」

信五「無理ムリ！今までどんだけ我慢したと思っとんな。簡単に離してたまるか。」

そう言うとAは赤くなって静かになった。

「しっしんごはこんな状況なれてるかもしれないけど、わっわたしは慣れてなくて……」

慣れてなくてって(笑)
そんな告白せんでも知っとる。
だから大事に大事にしてきたんやんけ。

「だから、あの、、、」

信五「そんなんどうでもええわ。」

離れようとするAの頭を掴まえて強引に唇を合わせた。

「んっ！！ちょっ………」

逃げようとするAに何度も何度もキスをした。
Aの存在を確かめるように
少しずつ深くなるキスに答える姿が愛しくて
キスより抱きしめたくなった。