アネモネ（shingo） (ページ17)

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信五「来ても何もない部屋やで。
毎日帰ってきて寝るだけやからな。」

「仕事は忙しい？」

信五「どんぐらいが忙しいってゆうんか分からんけど…毎日充実させてもろとる。」

信五は絶対に忙しいとか、しんどいとか言わない。
マイナスになるような発言はしなくて、どんな事もプラスに考えて行動が出来る。
それを人に求めたりはしないけど、目の前で頑張ってる信五を見てると自分も自然と前向きにプラスに物事を考えれるようになる。
信五と一緒にいて一番変わった所だと思う。

「そっか。それはいい事だね。」

信五「そやな。仕事ないのが一番キツイからな。
なんか飲むか？酒か水しかないけど(笑)」

「それめっちゃ極端やん(笑)」

信五「ちゃうのが良かったら下で買ってくるで」

「大丈夫。ビールさえあれば。」

リビングの大きなソファーに腰掛けて
缶ビールで乾杯。
いつもと違う場所で、人目も気にならない環境にいつもより2人ともお酒の周りが早かった。

信五「A真っ赤やん(笑)
酔うの早ない？」

「信五こそ～。なんかいつもより酔ってる。」

信五「まぁな。外やと気張っとるから酔わんけど、
家やったらいっつもすぐ酔っ払ってソファーで寝てもとるわ(笑)」

「そうなん？信五いっつも酔わへんから、
相当強いんやろなって思ってた！」

信五「そらAとおる時は酔われへんやろ。
何があるか分からんのやから。」

「何があるか分からんって(笑)
なんもないよ～」

信五「分からんやん！
男はいつでもこんな事考えとんやからな。」

そう言って信五は隣に座りなおした。