アネモネ（shingo） (ページ16)

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「何ここ！？ホテル？？」

信五「マンションのエントランスや(笑)」

「えっ…頭おかしいでしょ！？」

信五「どうゆうことや(笑)
ここそんな言うほどやないでなあ。」

そんな言うほどじゃない！？
この入り口を見てそう思える人おる？
こんなん見せられたら私の家なんて犬小屋やん！！！
信五はカードをエレベーターにかざし家がある階数のボタンを押した。
どんどん上がっていくエレベーター。
こんな上から見える景色はどんなものなのか全く想像出来なかった。

信五「ほい。着いたで。」

ドアを開けてそう言って案内された家の中に驚きをかくせなかった。

「ここ…玄関？」

信五「そやで。」

「このスペースいる？何するん！？」

信五「何って…なんもせんけどな(笑)。
まぁ入りーや。」

背中を押されて部屋に入った。
部屋は綺麗に整頓されていて生活感をあまりない感じない部屋だった。
奥から鈴をならしながら噂のちーちゃんが出てきた。
ゆっくり私を警戒しながら信五の足にすり寄って抱っこをせがんでいる。
片手で軽々と持ち上げてちーちゃんを甘やかした。
優しい目でちーちゃんを撫でる姿がとても愛しく感じた。