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失礼なことに私が本当に受からないとでも思っていたのかビックリした顔で私を見た。
まじで?なんて驚きの言葉を溢しながら。
まあ、それに関しては、私も受かってる可能性はかなり低めだと思ってたから否めないけど。
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涼介「まじでこっち来んの?」
A「…なにそれ、来て欲しくなかったってこと?」
今更そんなこと言われても遅いから無理だよ。
違えよ、って笑った涼介が首を振る。
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涼介「そうじゃなくて。」
スーツのポケットに手を突っ込んだ涼介が取り出した正方形の箱がチェックのスカートの上に乗る。
A「…なにこれ?」
涼介「開けてみ。」
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解いたリボンにベロアの箱。
涼介「こっち来ればとか…完全に俺の我儘だったよなって思ってたし。まずAの頭じゃ無理だと思ってたから。」
A「え?バカにしてんの?」
涼介「まあ正直あん時はバカにしてたよね。」
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涼介が言うのも無理ないくらい定期テストは散々だったよなぁ、と思い出す。
開いた箱からキラリと光って眩しかった。
A「…涼介、これ指輪だよ。」
俺が買ったんだから知ってるよ、って涼介は笑ったけど。
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涼介「…おめでと。」
揺らぐ視界にはぼやけた涼介が映った。
ポタリ、と目尻から溢れ落ちた涙が地面の土を濡らす。
…我儘じゃないよ。
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“待ってる”って涼介が言ってくれたからだよ。
薬指の指輪が輝く。
A「涼介、好きだよ。」
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呆れたように笑う耳元が擽ったい。
誰もいなくてよかった。
人がいたらきっと涼介はこんなとこで抱きしめてなんてくれないだろうから。
涼介「…知ってるよ。」
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チョコレートみたいな甘美な恋はいかが?
苦いだけかと思ったら甘くて
甘さに嵌ったらやっぱり苦い
________そんな貴方の腕の中で。
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Jumping(プロフ) - 連載お疲れ様でした!ずっと飽きずに最後まで読んでしまいました。絶対泣くところじゃないだろ!っていう電話のところでボロボロ泣きました(T_T)楽しい作品をありがとうございました! (2018年2月15日 1時) (レス) id: bfe1209bfb (このIDを非表示/違反報告)
麻里愛(プロフ) - あすみさん» 短編集とかいつかあること願ってます!! (2018年1月31日 21時) (レス) id: cc40ffa24c (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 麻里愛さん» こちらこそ長いことお付き合いくださりありがとうございました( ; ; ) 本編は関係性がややこしすぎておまけエピソードの方が書いてて楽しかったです(笑)無事ハッピーエンドになれて満足です(´ー`)笑 (2018年1月31日 15時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
麻里愛(プロフ) - いままで長い間お疲れ様でした!ほんとに、インザショコラ大好きで、個人的には本編よりおまけのほうが好きだったんですけどね笑また機会があったら短編集かなんかで見れたらなぁって思ってます…この作品は何回も泣かされたんですけど、最後が一番泣いちゃいました笑 (2018年1月29日 18時) (レス) id: cc40ffa24c (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 山本 涼香☆さん» 最後までお付き合いくださりありがとうございました!!数ある作品の中でそう言ってもらえて嬉しいです(;_;)こちらこそありがとうございました! (2018年1月28日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2017年12月13日 18時