イン・ザ・ショコラ 7th *Ryosuke.Y*

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涼介side



掴みかけたハンバーグが箸から滑り落ちた。


涼介「は？！」


「いや、だって...ねえ？」


「今日聞いちゃったんだよ〜。」

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聞いたって誰に。聞かなくてもわかるけどさ。そんなのAしかいねえだろ。


誤って口でも滑らしたんだろうけど。


俺が今日帰ってくるって言うのになぜ今日それを言う？


しかも暴露しといて自分は友達の家かよ。

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涼介「言い逃げじゃねえか...」


「あ、本当なんだ？」


まあ付き合ってないですって否定するのも変か？


でも、義理の兄妹で付き合ってるっていうのも反対されるか？

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「涼介くん、本当なの？」


涼介「...。」


いやもう黙ってるのが肯定してるようなもんだろ...！


苦痛...。大晦日になんでこんなことで悩まなきゃなんねぇんだよ。

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涼介「...付き合ってます。」


パチパチと瞬きをして俺を見る2人。


...反対されんのかな。


されたとしてもAが折れるわけねえし。

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「なーんだ、早く言ってよー！」


「あ、でも言い難いよね。」


涼介「え、...あぁ。」


あースッキリした！と2人がグラスの酒を喉に流し込んだ。

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「えーなんでなんで？Aのどこがよかったの？」


「なんでってAちゃん可愛いじゃないか。なぁ？」


涼介「え、あ、うん...。」

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「でも涼介くんみたいなかっこいい子がAに一目惚れするはずがない！(笑)」


「そんなことないよ！あ、涼介くんはかっこいいけどね！」


涼介「そう、かな...」

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アハハ、と笑い声が響く。


まじあいつ...帰ったら覚えてろよ...。


ボソ、と口にした声も掻き消された。


「やっぱAがグイグイ行ったんじゃない？」

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涼介「...先に惚れたのは俺だと思うけどね。」

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