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涼介side
2泊分くらいの少しの着替えを詰めたバックを肩にかけなおす。
ドアノブを捻ったら開いたからそのまま上がりこんだ。
ただいま、とリビングに集合している親2人に言えば、微笑んでおかえりと言ってくれた。
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「早かったね。あ、お茶淹れるわ。」
「駅まで車で迎えに行ったのに。」
涼介「いや、近いし大丈夫だった。」
キッチンから戻ったAの母親が紅茶を置く。
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自分の家、というわけではないけど、やっぱりどこか落ち着くものはある。
向こうでの生活はどう?なんてそれなりの質問に応えて。
少し談笑してから2階の部屋に入った。
机もベッドも向こうで新しく買い揃えたからここの家具の配置はなにひとつ変わってなくて。
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ただ、隣の部屋は締め切ってあったけど、物音ひとつとしなくて静かだったから、
まさかあいつはこんな日でも交通費稼ぎでバイトでも入れてんじゃねえの?なんて不意に思い浮かぶ。
ぼーっとしていたのが気づいたら寝ていて、
夕飯の時間だ、と父さんに呼ばれて階段を降りた。
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涼介「あの、...A、は?」
食卓に並べられた豪勢な誰かの手作りのご飯は久しぶりで。
配膳された箸やグラスは3つ分しか用意されてなかったけど。
「...あぁ!あの子ならね、お友達の家にお泊りしに行ったわ。」
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涼介「あ...、そうですか。」
まぁ。俺が来るなんてのは言ってなかったし。
別にいようがいまいがどうだっていいけど。
つーか夏に会ったし。押しかけられたようなもんだけど。
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夏って...3ヶ月くらい前かよ。
最後に会ったのはもっと前な気がしてたなんてまじで俺もどうかしてんじゃねえの。
ハンバーグに箸を入れたら、なにやらニヤニヤと俺を見る2人の視線を感じる。
涼介「...なに?」
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「涼介くんとAって…、」
「付き合ってるって本当?」
涼介「...は?」
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Jumping(プロフ) - 連載お疲れ様でした!ずっと飽きずに最後まで読んでしまいました。絶対泣くところじゃないだろ!っていう電話のところでボロボロ泣きました(T_T)楽しい作品をありがとうございました! (2018年2月15日 1時) (レス) id: bfe1209bfb (このIDを非表示/違反報告)
麻里愛(プロフ) - あすみさん» 短編集とかいつかあること願ってます!! (2018年1月31日 21時) (レス) id: cc40ffa24c (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 麻里愛さん» こちらこそ長いことお付き合いくださりありがとうございました( ; ; ) 本編は関係性がややこしすぎておまけエピソードの方が書いてて楽しかったです(笑)無事ハッピーエンドになれて満足です(´ー`)笑 (2018年1月31日 15時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
麻里愛(プロフ) - いままで長い間お疲れ様でした!ほんとに、インザショコラ大好きで、個人的には本編よりおまけのほうが好きだったんですけどね笑また機会があったら短編集かなんかで見れたらなぁって思ってます…この作品は何回も泣かされたんですけど、最後が一番泣いちゃいました笑 (2018年1月29日 18時) (レス) id: cc40ffa24c (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 山本 涼香☆さん» 最後までお付き合いくださりありがとうございました!!数ある作品の中でそう言ってもらえて嬉しいです(;_;)こちらこそありがとうございました! (2018年1月28日 22時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2017年12月13日 18時