イン・ザ・ショコラ 7th *Ryosuke.Y*

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A「ちがっ...これは違うの！」


涼介「なにが？」


A「いや、違わないんだけど...、」


「あはは、なにこの子面白い。」

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A「学校見学！そう！オープンキャンパスに来たくて！！」


それは間違ってない。それは後付けなのは間違いないけど。


A「涼介に会いたい一心で来たわけじゃ...」


「山田に会いたい一心で来たんだー。」

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A「...違います！！」


あはは、焦ってるかわいー。とまたヘラヘラと笑う男か女かわからない人。


A「違うよ？ほんとに...」


涼介「それはどうでもいいけどさ、来るなら言えよ。ビックリすんじゃん。」

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A「だって、言ったら...来るなって言うじゃん。」


涼介「言うね。」


即答！！聞きました？！即答だった！！


A「だから黙って行くしかないじゃん！」

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A「それに涼介メールも返してくれないし。」


涼介「返しようのないLINEばっか送るからだろ。」


A「...そうだっけ。」


まあ確かにどうでもいいことばかり送ってる気がしないでもない...こともない。

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「っていうかさぁ？なに？知り合いなの？」


語尾を伸ばすような話し方をするこの人はいつの間にかカツラを付け直していた。


A「知り合いっていうか...」


涼介「妹。」

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「じゃあ、ただのブラコンだ。」


妹って！！間違ってないけど！！


平然とした顔で言う涼介が信じられない。


A「ちょっと！妹の前に説明することが...！」

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A「は！まさか...その人と付き合って...？」


「...やべーバレちゃったよどーしよりょーすけく、」


涼介「こいつ男だから。」


バッと取ったカツラが再び地面に叩きつけられた。

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「ちぇー。つまんなー。」


涼介「伊野ちゃんのお遊びには散々付き合ってやったでしょ。」


慧「一位取れたら学食白米お代わり無料券ね。」

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