１４ 智サイド ページ15
あれから５分くらい経った後、
一人入ってきた。
隣に座った眼鏡のその人は、
待っている間一人だけ本を読んでいた。
そのあと次々と入ってきて、１０人が揃った。
ここに居る人達は、皆ライバル。
この中から、王宮に勤める事が出来るのはたった一人。
執事「では皆さんが揃ったので順位を発表します。」
ピリピリした空気が流れる。
執事「１０位、７７５点………さん」
名前が呼ばれた人から、順に部屋から出て行く。
執事「３位、９６３点………さん」
１０００点満点のテストで、９６３点。
あぁ、もうそろそろ僕かもしれない。
覚悟したけれど、僕じゃなかった。
執事「２位、９８６点…」
残っているのは、僕と隣の本を読んでいた人。
ここまできたら、１位を願うしかない。
執事「……大野智さん」
智「はい。」
立って、執事に一礼して、
隣の人に軽く頭を下げてから
その人の前を通って部屋から出た。
扉に手をかけると、後ろから１位の人が発表された。
執事「１位、９８７点…松本潤さん」
潤「はい。」
「えっ!!?」と僕は振り返った。
彼は振り返り、僕のほうを見て微かに笑った。
潤「リーダー、ごめんね？」
眼鏡を外したら明らかだった。
彼は、松本潤だ。
メンバーがそこに居る。
不思議すぎる光景に、ただ驚いて、
僕は言葉を失ってしまった。
智「ま……つ…じゅ…ん…？」
潤「うん。俺だけど？」
智「何で……？」
潤「なんとなく…かな…？」
智「松潤は、ここで働きたいの…？」
潤「まぁ、前から興味はあったしね。」
智「そっ…か……。じゃ……僕…俺、行くね…」
潤「あぁそう。じゃ。」
僕みたいに、強い理由がない奴に、
負けたのは悔しかった。
あと、１点あれば…
松潤と同点だったのに…
そしたら、まだ望みはあったかもしれないのに…
あの時、緊張しなければ…
もっと、詳しく書いておけば…
自責の念に押しつぶされそうになる。
１位が知らない人だったら、
もっと潔く引けたんだろうな…
明日から、松潤とどう接すれば良いのか分からない。
とにかく午後から仕事。
気持ち入れ替えてかなきゃ。
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菊中琉紫乃(プロフ) - りかさん】ありがとうございます☆�兇飽椶蠅泙靴�!!!これからもよろしくお願いします。 (2011年7月29日 18時) (
レス) id: 82ac555658 (このIDを非表示/違反報告)
菊中琉紫乃(プロフ) - 美玲―MIREI―さん】ありがとうございます。直しました。 (2011年7月25日 21時) (レス) id: 82ac555658 (このIDを非表示/違反報告)
菊中琉紫乃(プロフ) - 深白さん】ありがとうございます☆嬉しいです♪ (2011年7月20日 22時) (レス) id: 82ac555658 (このIDを非表示/違反報告)
深白 - このお話の続きが楽しみです＾＾ (2011年7月19日 23時) (レス) id: 72d5fc3e6c (このIDを非表示/違反報告)
菊中琉紫乃(プロフ) - 夏鈴さん】ありがとうございます!!頑張ります!! (2011年7月17日 17時) (レス) id: 82ac555658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊中琉紫乃 | 作成日時：2011年6月12日 0時
