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*yoohei side





「そんな、・・・どうするんですか?
私の方が絶対早くいなくなるのに」

「うん、それで俺も焦ったんだよね。
Aがいなくなったら俺どうなるのかなって」




その時のことを考えてみたけど、
Aがいない世界なんてつまらないだろうし


生き永らえることに、
あまり価値は無いような気がして




「でも、Aが生きてる間は大丈夫なんだから
いんじゃない?」

「え、そんなっ、」

「きっと、Aと同等の持ち主は
見つかんないと思うし」

「そんなの探してみなきゃ
分からないじゃないですか」

「いや、たぶん無理」




最初から美味しかったのは事実だから
きっと元々相性がいいんだろうけど。


でも、今はもうそれだけじゃないから。




俺がAを好きになって、
Aも俺のことを好きになってくれて。




だからAの血は狂おしいほどに美味しくて


他の人間じゃ代わりにならなくて


A以外の血液は
俺の口が受け付けなくなっちゃったんでしょ。




「それにスペアがいるとか嫌でしょ?」

「そんなことないです」

「他から貰ったって言ったら
すっごく嫌そうな顔してたクセに」

「あれはっ、あの時はそうだったけど、」




あの時はAのこと傷つけたな、なんて思えば
彼女もちょっと焦ったように答えてきて


でも気持ちが通じ合った今ならもう、
冗談めかして話すことが出来る。




「でも洋平さんの寿命に関わるなら話は別です」

「俺はAが傍に居てくれればそれでいいよ」

「・・・あの、私、
洋平さんの傍に居てもいいんですか?」

「そうしてくれるつもりじゃなかったの?」





*

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叢雲(プロフ) - remonedo0130さん» ご覧いただけたようで良かったです(^-^) (2019年4月23日 0時) (レス) id: 2d202b4602 (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - ありがとうございます。無事に観覧できました! (2019年4月22日 22時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - remonedo0130さん» 初めまして。ご覧いただきありがとうございます。マイページの設定→コンテンツ設定からR18フィルタを確認してみてください。表示される設定にしてからログインした状態でunder groundで検索していただくか「この作者の全作品を表示」からご覧いただけると思います。 (2019年4月21日 20時) (レス) id: 2d202b4602 (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - 初めまして。偶然こちらのお話を見つけて一気に読んでしまいました(*^^*)素敵なお話ありがとうございます。under groundも読ませて頂きたいと思ったのですがログインしてても見つける事ができませんでした(>_<)何か方法教えて頂ければ幸いです。 (2019年4月21日 11時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - 吉野さん» 完結しました〜。最後までお付き合いいただきありがとうございました。いつも楽しみにしていただいて励みになりました(^-^)続きについてはまだ何も思い浮かんでいないので思い付いたらの話になってしまうんですが、気長にお待ちいただけると幸いです(^_^;) (2019年4月7日 0時) (レス) id: 2d202b4602 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:叢雲 | 作成日時:2019年3月9日 0時

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