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*yoohei side





「どうなっても知らないよ!?」




彼女の腕を思い切り引っ張って、
自分の言葉に後悔すればいいって
そのままベッドへ押し倒した。




「洋平さっ、」

「役に立ちたいんでしょ?
だったら飛び切り美味いヤツ頂戴よ?」




緊張か恐怖かなんだか知らないけど
彼女の香りが匂い立つ。




今までずっと吸血していなかった分、
その香りだけで俺の理性はブチ切れそうで




もう、いいや。
美味しくいただければそれでいい。




そう思って彼女の躰に手を伸ばした。




首筋にくちづけると
直接香る匂いが更に俺を興奮させて、


愛したい想いと
壊したい想いが交錯する。




そんなぐちゃぐちゃな気持ちのまま、
力任せに押さえつければ
彼女がぎゅっと目を閉じた。




逃がさないように乗り上げて
ベッドへ押し付けた彼女の体が
小刻みに震えていることにハッとして




怒り任せに抱こうとしたけど
彼女はヴァンパイアより弱い人間で


なによりAは、
俺の愛しい人だから。




やっぱり乱暴にはしない。
出来ない。




押さえつけた手の力を緩めて、
襟ぐりから覗く鎖骨にそっとくちづけた。




抵抗するかと思っていた彼女は
それ以降大人しくなった。




・・・本当にシてもいいの?


それとも力尽くにして怖がらせたせいで
抵抗できなくなった?




頭ではそんなことを考えるけど、




その躰にひとつくちづけるたび
ひとつ香りが濃くなって


躰をひと撫ですれば
またひとつ躰の熱をアツくするから




俺はこの行為を止められそうになかった。





*

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叢雲(プロフ) - remonedo0130さん» ご覧いただけたようで良かったです(^-^) (2019年4月23日 0時) (レス) id: 2d202b4602 (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - ありがとうございます。無事に観覧できました! (2019年4月22日 22時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - remonedo0130さん» 初めまして。ご覧いただきありがとうございます。マイページの設定→コンテンツ設定からR18フィルタを確認してみてください。表示される設定にしてからログインした状態でunder groundで検索していただくか「この作者の全作品を表示」からご覧いただけると思います。 (2019年4月21日 20時) (レス) id: 2d202b4602 (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - 初めまして。偶然こちらのお話を見つけて一気に読んでしまいました(*^^*)素敵なお話ありがとうございます。under groundも読ませて頂きたいと思ったのですがログインしてても見つける事ができませんでした(>_<)何か方法教えて頂ければ幸いです。 (2019年4月21日 11時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - 吉野さん» 完結しました〜。最後までお付き合いいただきありがとうございました。いつも楽しみにしていただいて励みになりました(^-^)続きについてはまだ何も思い浮かんでいないので思い付いたらの話になってしまうんですが、気長にお待ちいただけると幸いです(^_^;) (2019年4月7日 0時) (レス) id: 2d202b4602 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:叢雲 | 作成日時:2019年3月9日 0時

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