LAST MINUTE

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それにしても洋平さんは
いつまでこの生活を続けるつもりなんだろう。




いつかは私だって結婚して
家庭を持つかもしれないし、
そしたらさすがにこのままってわけには・・・




・・・そうだ！これだ！




なんで今まで思い付かなかったんだろう！




本物の彼氏が出来ればこのまま同棲ってわけにはいかないし、
この生活も終わるんじゃないの！？




少し前に見たことがある契約結婚のドラマでは、
どちらかに好きな人が出来たら
契約は解消しましょうって言っていた。


私達も契約的な感じで同棲が始まったんだから
似たようなものじゃない？！







.







「恋活、始めようかと思うんだよね」

「・・・恋活？」

「彼氏欲しいから合コンとか行ってみようかな」

「え、冗談でしょ？笑」




洋平さんとの偽の同棲生活を終わらせるために
思い付いた恋愛活動。


それを仲の良い同僚とのランチタイムに話したら
なぜか笑われた。




「え、そこ笑うとこ？」

「だってA、好きな人いるでしょ？」

「は！？」

「え、いないの？」

「いないよ！」

「なんだー」

「なんだってなによー」

「だって最近キラキラしてたから」

「・・・キ、ラキラ？」




・・・私が？


自分とは縁遠い言葉を使われて
びっくりして




「うーん、イキイキしてるっていうかさ。
眩しいオーラを放ってる感じだったんだけど」

「まさか苦笑」

「だからすっかり好きな人でも出来たのかなって思ってた」

「そんなわけないじゃん」

「そうなの？
なにか変化あったんじゃないの？」

「ない、ない」




変化と言われれば
ヴァンパイアと寝食を共にするっていう
ある意味刺激的な生活ではある。


けど、そんなこと話せるはずもないし、
でも、洋平さんと一緒に居ることで
メリハリのある生活が送れてるってことなのかな？




誰かと暮らすのなんて気を使うし
面倒そうだと思ってたけど、


実際、一緒に生活してみたら
まあまあ楽しくやれてるって思えるかな・・・。




最初は怖かったし、多少問題はあるとはいえ
友達同士のルームシェアくらいにはなってきてるのかも。




「あ、ちょっとA！早く食べないと時間！」

「え、あ、うそ？」




時計を見れば、かなりの時間が過ぎていて
お皿に残っているランチを急いで口に詰め込んだ。





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