LAST MINUTE

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「あ、今日さ、仕事仲間が来るからよろしくね」

「仕事仲間、ですか？」

「うん」




そう言えば、
洋平さんって何のお仕事してるんだろう。


以前、夜中に謎の小部屋を覗いた時
仕事してるって言ってたけど、
どんなお仕事なのか聞かなかった・・・。




寝る時間も起きる時間も割と遅いし、
この前は午前中に仕事を終えて帰ってきたら、
平日なのに家に居た。


お勤めしてるって感じじゃないし、
フリーで何かやってるのかな？




それともまさかヴァンパイアだからって
人を食い物にするような
悪い商売とかしてないですよね・・・？







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「ようへー！来たよー！」




その日の午後になって男の人たちがやってきて、
洋平さんの隣で会釈をしたら私の存在に驚いていた。




「え、嘘、誰？」

「ん、紹介しとく。俺の彼女。
Aっていうの、よろしくね」

「えー！そうなの？」




違いますよ。
ほんとは彼女じゃないんです。


食事というか、彼にとっては
食料みたいなものなんですけど。




「いつの間に？」

「そんな話、全然なかったじゃん！」

「んー、まあね。
あ、一応同棲もしてるから」




そう言う洋平さんに
くいっと肩を抱き寄せられた。




「初めまして、磯部です」

「白井です」

「庄村です」




「あ、初めまして。Aと言います」




自己紹介されて改めて頭を下げた。




笑顔が柔らかくて人当たりが良さそうな人と
無愛想かと思ったら笑うと可愛い感じになる人と
一目見ただけですんごくお洒落って分かる人。




「Aちゃんて呼ばせてもらっていい？」

「洋平とどこで知り合ったの？」

「ていうか、こいつのどこがいいの？」




「おい、それどういう意味だよ！」




色々飛び出してくる質問に
洋平さんが突っ込むと全員がどっと笑った。




４人はすごく仲良さそうで、
まるで小学生くらいの少年が集まってふざけ合うみたいに
ワイワイと盛り上がっていた。




きっと気心の知れた間柄で、
気の置けない関係なんだろうな。




そんな彼らを見ていたら
なんだか私の心もやんわりと和んできた。




こんなに仲が良いなんて、
昔からの友達だったりするのかな？


でも洋平さんは長い年月を生きる吸血鬼だから、
数十年単位で容姿は変わらないような気がするんだけど・・・。





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