甘ったれマンネ59 (ページ2)

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59-1(シカゴ2/18) ページ2

遥「わかってた？それとも～....」

『.............』

遥「とっさに出た？拒みようがなかった^^？」

『.............(ノ_-)』

遥「眠い^^？」

『かゆい........』

遥「そうかそうか....箱やる？」

『どっちでもいい.......』

原田「瀬戸....ちょっといいか」

遥「はい.....。すぐ戻るからね...待ってて...」

事件の夜。あのと何があったか...。

ハオランを逃がし、その場に崩れた僕は原田先生からビンタをくらった。
当然だと思う。今の僕が避けなきゃいけない事に関してのスペシャリストがついていながら、避けきれなかったんだから。
遥ちゃんは正当な判断だったと主張。
でもそれは僕のことを精神科医として考察した結果でしかない。
原田先生はまた怒った。次は遥ちゃんに...。
ファンとの距離も判断できないのになにが正当だ。と...。

そう。僕が悪い....。

僕が....彼女を"大事なファン"としての扱いをしたから。

僕が....刃物に対しての恐怖がなかったから。

僕が....殺したくなるほど好きにさせたから。

僕が....死を覚悟させるような振る舞いをしてきたから。

僕が....みんなを待たせすぎたから。

僕が....っ.....っは....っ...っは.....

『っはっはっは...っは...っは...っ......』

AMG「...........遥ちゃーん......遥ちゃーーーん！！」

『いやあああああああああああ！！！ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ！！』

AMG「大丈夫大丈夫！Smith！スミスぅ！！」

SP「っ！STOP！STOP！Freeze！Jun！」

遥「点滴抜いて！」

自分がコントロールできなくなって病室を荒らすのは何度目だろう。
僕は痛くもかゆくもない...荷物をぶん投げようと、服の掛かるラック倒そうと、椅子にぶつかろうと...。
なんでやってるかもわからない。

こんな事して何になるんだよ...

ビダーザはやり直し。量の調節っていう無駄な仕事を増やしてさ...
僕のせいでユンちゃんのタブレット画面は割れた。ファンが作ってくれたシマジローのマスコットだって投げてどっか行っちゃった...。
誰も得しないのに...自分への負担が積み重なるだけなのに。

怖いよね....。

止められないんだもん。