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遥「うん....うん....そ〜か〜....うん。はーいじゃあね♪」
小児科「女〜?」
遥「違う。」
今日は練習だって言ってた...。
着信履歴があったから...
小「教授の...?」
遥「そう...。黒川A君...別名」
小「EXOのJuN....おったまげたよねw奈々先生産んでたとかw」
遥「ちょーわかる。整形疑ったもん...」
小「確かに年の割に綺麗。でも息子みりゃ一発じゃん」
遥「似てるよね....」
今思えば...黒川先生が教授に推薦されて、要は地位争いまっただ中の時に彼は韓国を視野に入れ始めたのかも...。
医者一直線の父親に、それを愛した母親。子どもの場所なんて...無かったのかもしれない。
性格がどんな子であろうと...
あの夫婦間に産まれた子なら"A"という子は必然的につくられた。かもしれない...。
小「イケメン転移フラグの瀬戸先生...」
遥「悪意しかないね...w」
小「じゃあホ モフラグ瀬戸先生w」
遥「僕はストレートです。」
小「じゃなくて....。ただの瀬戸遥希から見てJuNはどんな子なの」
僕自身から見ての...か...
考えちゃうな...
遥「.....犠牲を良く知る子...」
小「犠牲....」
遥「一概には言えないさ...多くて...」
小「ふーん....」
遥「出来る事なら....」
彼の人生...あの黒川家に生まれることが必然で避けられない事だったなら。
遥「僕が先生の長男であり...A君の兄になりたかった...」
小「弟助けるために?」
遥「違うよ.....」
もしも彼が一人っ子じゃなかったら...
そもそも今の彼は存在しなかったはず。
両親からの圧は全部僕が背負えばよかった。
お兄ちゃんがやってやるからって...のびのび生きれたのかもなって...。
小「小児科から言わせてもらうけど...それはね...また違うかな〜」
遥「そう?」
小「もしあんたが兄貴だったら犠牲は知らないかもしれない。でも今より残酷だったかも。」
遥「........とは」
小「兄に注がれる愛情を目の前で見て...それを知らないってことだから」
ああ...そういうね...
よくある兄弟の差だね...
黒川夫婦だったら...なりそうだね。出来損ないだぐらいの扱いを...当時ならしそうだ。
小「Aだっけ...本名。その子に関しては...逆転ぐらいのモチベーション持ってていいんじゃないの...」
遥「だから僕はw」
小「恋愛じゃなくて。兄弟の....」
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作者名:LARKim5 | 作成日時:2015年9月27日 3時