27-46 便乗 ページ46
■ KyuHyun ■
「ていうか…さっきから何?その声量は仕事の時に発揮させて欲しいもんだな」
シンドン兄さんが場の空気を和ませるために冗談を言ってくれた。
有り難い事だが、それでまた気になっている事がうやむやなものになる。
ウニョク兄さんは何か考え事をしているのか、何か独り言を小さく零している。
Aはそんな兄さんが気になるのかこちらにチラチラと視線を向けるものの、もう顔の熱は引いている。
で?!どうなんだよ。キスしたのか?
二人を交互に見ていたらウニョク兄さんが突然腕を上げた。
それは指を差すためだったようで、先にはイトゥク兄さんがいる。
驚いている兄さんに笑顔を向けたウニョク兄さんはその後に、俺を呼んで手招きして来た。
耳を貸せって事か?嫌だって断っても?
・・・何なんだよ。呼ぶなよ鰯!いや、シラス!
仕方なく耳を傾けてやると…、
「お前さ、僕にどうしてもっと好かれる努力をしないんだって教えてくれたんじゃなかった?」
キュヒョン「…それが何です?」
ウニョク「でも今のお前、僕に色々と教えてくれたお前じゃないみたい」
だから余裕ぶっこくなよー!と、最高にムカっ腹が立って耳を離すと、
「ほんとーに!これで最後だからな!」
と言って、イトゥク兄さんにしたように指を差して笑って来た。
その笑顔はリョウクに見せたような優しい笑顔だった。
だから・・・、敵は怯ませといた方がやり易いだろって言ってるのに…。
キュヒョン「そんな事より…、食べたがってたメロン落としてますけど」
ウニョク「え?・・わぁあぁぁーっ!僕のメロンちゃんがぁ!」
カンイン「だからうるせーって!無駄な声量出してんじゃねーよ!」
拾い上げたフォークの先のメロンを見つめながら泣き出しそうになっている。
さっきまでは何か格好良かったのに、あんたやっぱ所詮はチリメンジャコだな。
キュヒョン「そんなに食べたかったんですか。仕方がないからこれあげます」
ウニョク「でもこれ…、お前みかん好きでしょ?良いの?」
キュヒョン「兄さんみたいに子供じゃないんで?ほら、あーんは?」
小さく舌を打った兄さんだったが、あー…と大きな口を開けた。
さっきまでの俺ならこのまま喉彦までフォークをぶっ刺してやりたかったが、今はもう苛々もしていない。
そうだった。焦っても意味ないんだって。いつでも冷静でいなきゃな。
とりあえず威嚇も兼ねて便乗してイトゥク兄さんに指差しとこっ。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時