27-42 さくらんぼ色の夢を ページ42
■ EunHyuk ■
二つの咳の音が重なる。イトゥク兄さんとAのものだ。
顔もさっきみたいに赤くて、明らかにおかしいと感じた僕は再度ヒチョル兄さんに視線を向けた。
そうして目が合ったはずなのに、兄さんはすぐに顔ごと逸らしてAの背中を摩り出した。
イェソン兄さんの方に顔を向けて、何に反応しているんだと思う?と無言で聞いてみると、
「・・さーて。結局俺のケーキはどれかなー?んー?」
わざとらしい態度で逃避した。
今度は反対方向へ顔を向け、絶対におかしいよな?と無言で語り掛けてみると、さっきは対立していたオフホワイトマンネは静かに頷いた。
リョウク「A!はい!喉痛めちゃうから飲んで!兄さんも!」
リョウクが差し出したドリンクを飲んで、二人はようやく少し落ち着く事が出来たようだ。
イトゥク「あ゛ーー、ビックリしだぁ…。気管にゲーギが…。ありがどシボン…もうヘイギ…」
声がすっかり枯れてしまった兄さんの背中をずっと摩っていたのはシウォンだった。
イトゥク兄さんの慌てっぷりというか、焦りっぷりっていうか…これはさすがに気になる!
でもヒチョル兄さんが頑なに口を閉ざしているという事は余程の事があったに違いない。
そしてイェソン兄さんも誤魔化すという事は…、空気を読んで突っ込まない方がAのためになるんだろうか。
ドンヘ「あのー、何で二人ともそんなに慌ててんの?」
空気を読めない男!それが僕の愛する親友!
シウォン「上の家で二人でこっそりとさくらんぼでも食べてたの?」
そしてもう一人空気の読めない男!こいつも僕の愛する親友だ。
シヘよ…、でかした!とお前達に拍手を送りたい。
イトゥク「た、た、食べてないし!食べられてもないよ!」
慌てて否定する兄さんを見てヒチョル兄さんが「お前バカか・・」と心底呆れたように息を吐いた。
キュヒョン「食べられてもない?って…?」
イトゥク「あっ、いやっ・・何でもないってば!」
さらに慌てる兄さんと…、完全に下向き加減になって顔を赤くしているA…。
食べてないし、食べられてもない・・。
暫しの沈黙が流れて、イェソン兄さんは何となくシマッタなと言いたげに困った顔をしているし、ソンミン兄さんは口をポカンと開けている。
今こそ茶化されたいのに、何で黙ってるの?
つまり…、これについてはさくらんぼ色の夢を想像をしろと言いたいわけですか?
そんな…、嘘・・・でしょ?
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時