27-41 米粒の様な目 ページ41
■ HeeChul ■
ウニョクはAに言われた事が信じられないと言わんばかりに目を見開き、そして何度も瞬く。
つまり、少なくともAの中ではウニョクは男の子ではなく男だという訳か。
好きな女が言うと全くの別物だな。
細かいとかそんな些細な事だと言われるかも知れないが、男なんて意外にちっこい事を気にする生きもんだ。
ドンヘなんて口元が少しムッと突き出ているし、さっきまでニコニコしていた天使ですら少し悔しそうにしてる。
そしてキュヒョンは俺を見ている。
早く二人になる指示を出せとでも言っているようだ。
ウニョク「・・ほん・・」
ソンミン「ケーキ食べようよぉー!」
キュヒョンの為になのか、はたまた空気を変える為になのか…、ソンミンがウニョクの言葉を遮った。
ウニョクはソンミンの方に顔を向けたが、肺一杯に吸った空気をふぅーっと吐き出して
「そうだね!食べよ!A、褒めてくれてありがとう!凄く嬉しい」
と、Aに照れ笑いを送ったが、その後すぐに、
「キュヒョン!お前どれにする?メロンが乗ってる一個は僕のだからな!」
と、キュヒョンの肩を叩いて一緒に座る様に促した。
どうやらウニョクは空気を読めるやつになって来たらしい。
皆に話を振り、笑いに変えてるからAも笑っているし。
でもその態度がどこかゆとりを感じさせて、キュヒョン的には焦っているんだろうなと思う。
顔には出してないが今も俺の顔をチラチラと見て来てるし。
分かってるけど、Aが楽しそうにしてんだからもうちっと待てよ。
イトゥク「それじゃ食べよ!いただきます!」
数人がいただきますと声を揃えたところで、まだ立っていたイェソンがウニョクの肩に手を置いた。
イェソン「ウニョク…、俺にはどれが良いか聞いてくれないのか?」
どうやら自分は放置されていて寂しかったらしい。
ウニョク「ん?どれが良い?」
イェソン「チェリーが乗ってる所」
ウニョク「・・・うん、ないから。ていうか、そのネタはもう良いってば!」
ウニョクが突っ込んだのと一緒にトゥギとAが一緒に咽だした。
思い切り顔を赤くしながらゴホゴホと咽るから、もちろん全員の目が二人へと集中する。
イェソン…、お前は逆に空気を読めなくなったのか?
こっちでも何かがあったのかも知れないが、マジでその言葉出すなよ。
キュヒョンに続きウニョクにも俺が見られる羽目になんだろうが。
案の定、米粒の様な目は俺を捉えていた。
27-42 さくらんぼ色の夢を→←27-40 ロケット嫉妬爆弾
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時