27-05 唯一無二 ページ5
■ LeeTeuk ■
イトゥク「あ!ごめんっ!」
僕が後ろから手を出すと、Aが二つのペンダントトップを拾い上げて手に乗せてくれた。
その際にジョンスも不器用なのか…なんて冗談を言って笑うから、僕はそうみたいだと答えた。
でも実際は不器用云々じゃなく、少し緊張したのが原因だった。
Aが普通に髪の毛を束ねて持ち上げるから、完全に不意を突かれたんだ。
普段髪を下ろしている事が多いAだし、髪を束ねてる時でもこんなに近い距離で見た事ないし。
普段見えない所って何か色気を感じてしまう。それに凄く綺麗だし。
つまり…うなじが露わになったAの後姿にドキドキしたという…、男ならでは理由です。
Aは男につけて貰うのも慣れっこで普通にやってるんだろうけどね。
イトゥク「Aの周りに男のスタイリストっている?」
A「うん?いっぱいいるよ?」
そう、仕事でという意味だ。
僕らもスタイリストにネックレスを付けて貰う事が日常茶飯事の様にある。
イトゥク「だよね。よしっ!出来ました!」
ありがとうという声と同時にAの綺麗な黒髪が宙を舞い、ふわりと香る花みたいな優しい香りが鼻をくすぐる。
振り返ったAはニコリと微笑んでいて凄く綺麗で、それなのに次の瞬間には…
「どう…かな?」
と、声を出しながら照れているAはとても可愛らしくて。
イトゥク「・・・似合ってる」
Aの白い肌には青色が良く映えるし、黒薔薇も髪が黒いから案外悪くないかも知れない。
A「ありがとう。嬉しい」
イトゥク「本当?そう言って貰えると僕の方こそ嬉しくなるよ。でも想像以上だった」
A「え?」
Aが小首を傾げると首元で蝶が小さく揺れた。
イトゥク「この蝶さ…、Aっぽくて可愛いなと思って、思わず手に取らずにはいられなかったんだよね」
Aは僕の言った事に少し照れてしまった様だけど、気にせずに蝶を指先ですくうようにして持った。
イトゥク「店員の子が教えてくれたんだけど、モルフォ蝶をイメージして作られてるんだって」
A「モルフォ…蝶?」
イトゥク「うん。世界で一番綺麗だって言われてる蝶らしいんだ。でもここにとまってるとかすんでしまうね」
A「何で?」
イトゥク「Aの方が綺麗だから」
いつもの様に顔を赤く染め上げるAを腕の中に引き入れる。
どうか唯一無二のこの蝶が僕だけのものになります様に…。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時