27-36 さくらんぼ色 ページ36
■ EunHyuk ■
ドンヘがさっきの僕の様に弄られて否定している姿をみながら、僕はイェソン兄さんに言いたかった。
兄さんが一番邪な事を考えているんじゃないかと。
男だから多少はそういう想いがチラリと顔を覗かせたりもするけど、僕の気持ちは純粋なものだ!
きっと今のドンヘもそうだと思う。
Aが何だか子供みたいに純粋だから、いや、鈍感とも無防備だともいうんだけど。
でもとにかくそれに自然と塗り替えられて行く気がする。
普段は黒々としたマンネもAの事になるとオフホワイトくらいになるし、イトゥク兄さんは元々白・・・
「じゃぁ!早く写真撮ろう!」
僕の思考を遮ったのは今しがた考えていたイトゥク兄さんの声で、顔が何故か白ではなく、さくらんぼの様に赤く染まっていた。
その兄さんの視線の先を辿って行くと、何故かAの顔までさくらんぼ色だった。
・・・え?
何となく嫌な予感がして、僕が咄嗟に顔を向けたのはヒチョル兄さんだった。
バッチリと目が合って、何で二人の顔が赤いのかと無言で訴える。
変な事は起きてないって言ってたよね!さっき上で騒いでたのは何?!
ヒチョル「ウニョクー。お前の目ってちっこいよな。米粒みてーだ」
兄さんは小さく肩を竦めて、ハハッと笑い声を上げた。
確かに僕は一重だし兄さんより断然小さいけれど、米粒は言い過ぎだろう。そら豆くらいはある。
・・って、そんな事どーでもいーんですよー!
この弱虫の僕が!ヒチョル兄さん相手に眼力を込めたっていうのにキレられませんでした!
しかもあの“ハハッ”っていう笑い声!
兄さんが意地悪な事を言って来る時は必ず嫌な笑顔で“ククク…”って笑うのに!
これは何かがあったに違いないと思った僕は、ヒチョル兄さんに視線を送り続けた。
ヒチョル「…んじゃ写真撮ろうぜー。A、お前のデジカメで撮るんだろ?」
そんな僕を容赦なく無視し、兄さんはAの元へと移動した。
気になるのに、気になるままで流されるままに写真を撮る事になり、ヒチョル兄さんは今や定置化したAの横に座った。
ウニョク「…まったく。自分ばっかり良い思いして。僕だって隣が良いのに…」
反対隣を陣取ったのは可愛らしいリョウクで、これまた可愛らしくAに腕を組んで頭を寄せている。
ていうか・・・お前が組むのかよ!
キュヒョン「お前が組むのかよ!」
心の中で突っ込んだ僕とは違って声に出した隣のキュヒョンと顔を見合わせる。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時