27-33 今の幸せ ページ33
■ DongHae ■
A「うん、ビックリしたぁ」
ウニョク「ごめんね?」
二人で笑い合った後でウニョクは、でも大成功だと言って俺にハイタッチを求めて来た。
その手に自分の手を打ちつけたが、俺はAが驚いてるようには見えなかった。
ていうかその前に、お前はAがジョンスって呼んだ事は気にならなかったの?
A「それで…、これは?」
Aがパチパチと目を瞬くと、ウニョクが「ドンヘ!」と肘で突いて来た。
ドンヘ「あー!A!目瞑って?」
Aが目を瞑ると、ウニョクが横で「あぁ…」と小さく零した。
何?と目配せすると「その手があったか。そんなスマートな方法思いつかなかった」と耳打ちして来た。
その顔は少し悔しそうで、俺としては「嘘だろ?」って逆に驚いてしまった。
Aの額から紙袋を降ろして、俺が持っている方から一つだけリボンの色が違う箱を取り出す。
見分けがつく様にAのだけは違う色にしてくれと店の店員に頼んであったのだ。
それをAの目の前に持って行って、もう前を向いて目を開けて良いよと促す。
今回は目を開けたAが驚いたのが分かった。
息を呑む様にして少し目を開いたと思ったら俺を見て来たからだ。
ドンヘ「おめでとう。皆からのプレゼントだよ」
A「食事もケーキも用意して貰ったのに…プレゼントまで…?」
皆の顔を見渡しているAは少しだけ眉を下げている。
さっきは俺達が騒いでしまってムードもくそもなくなってしまったけれど、きっとまた感動してくれてるのかな。
喜んでくれてるんだなと思うと俺まで嬉しくなって来る。
でもいつまでも静かに感動に浸らせてくれないのが俺の兄さん達なんだよ。
中身は何だと声を出したり、早く開けてみろとAを急かしたり…。
それをイトゥク兄さんが制したり、ヒチョル兄さんが呆れた様に息を吐いたり。
でも二人も何だか優しい顔で。
もぉ…って思うんだけど、俺はいつもこの中にいるから居心地が良かったりもする。
でもAは大丈夫かな…なんて心配は一切感じる事もなくて。
だってAは皆のやり取りを見て小さく噴いたり、ニコニコと笑ってくれているから。
それが余計に嬉しいというか、喜ばせるつもりが何だかいつも幸せな気分にさせてくれるんだよな。
さっきまで色々と気になる事があったのに、そんなのはもう良いかってなってしまう。
この今の幸せな気分だけ感じていたい。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時