27-12 心ここに有らず ページ12
■ LeeTeuk ■
驚いてしまったのは、Aがそんな事を言って来るとは思ってなかったんだと話した。
それから僕の話を本気で信じてくれたんだという嬉しさもあったと話した。
するとAはまた驚く事に、どうしてだと言って首を傾げた。
ジョンスは真剣に話していたのに、真剣に受け止めない方がおかしいと。
イトゥク「あれは…僕の眠った時の夢の中の話だから」
そう話すとAが大きく表情を変えた。夢の話だったのかって言いながら。
それが驚いている様に見えて、何だ…って呆気なく感じちゃったのかなって思って少しショックでもあった。
イトゥク「うん…。ごめんね?それを鵜呑みにしてる僕ってやっぱり変でしょ?」
A「違うよ?変なんて思ってないよ?」
イトゥク「じゃぁ、何で驚いたの?」
Aは「私も…」と呟くと、次には少し視線を下げて「人って…」と言い換えた。
それが少し気になったけれど、まずは話を聞いてみようと思った。
多分今から話す事は人の話ではなく、A自身の話だと思ったからだった。
それならば口を挟む訳には行かない。
何故ならAが自分の事を語るのは至極珍しい事だから。
A「皆夢を見るでしょう?日常みたいな普通の夢もあれば、起きた時に何これって思う様な不思議な夢だったり」
僕が黙って頷くとAは、ただの夢でも多分大事な事を語るんじゃないかなと言った。
例えば心の奥底にある真意を、あなたは本当はこう思ってるんだよーって夢が語ってくれるとか。
これには思わず大きく何度も頷いた。だって僕がそうだったから。
A「それとは違った夢も…きっと何かを語っているんだと思うの。それは何かは分からないけれど…」
Aは多分完全に無意識なんだろうけど、左の中指についている指輪をくるくると回している。
少しサイズが大きいらしいその指輪と、薬指についている指輪が二つずつ対になっている事には気づいていた。
ペアリングなのが逆に気になっていて今度聞こうと思っていたけれど、それは後回しで良い。
今はAの話の方が重要で、僕は口を挟んでも良いだろうかと考える。
下手に突っ込んで話してくれなくなったら嫌だ。
イトゥク「その別の夢は心の問題ではなくて、また別の問題っていう事?」
A「多分そうなの…」
絶対にA自身の話なんだと確信を得る。
どうかこのまま、心ここに有らずの状態で全てを話してくれれば良いんだけど…。
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モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ ドンヘにやって貰っちゃいました!キュヒョンとはどうしようかって…まだ少し悩み中です(^▽^;) いつでも行き当たりばったりです(笑) だから長くなるのかも!話が終わった時、面白かったよと言って貰えるように頑張ります! (2013年8月11日 1時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - 27巻目!!!!そんな長い話し読んだのガラスの仮面以来やわ!名作の域だね!!!!(^^)d (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うぉーー!!!!どんへ。やりおったな?さぁぁきキュヒョンはどう出る?楽しみ~~♪♪♪ (2013年8月7日 22時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
モジョ(プロフ) - かのかさん» >かのかオンニ☆ 本当は毎日更新したいくらいなんですけどね…。なかなか(^^;) 多分この一章で小説一冊分くらいの文字数なんですよ。ということはこの話27巻目って事なんです。本気でやばい(;°Д°) 何でこんなに長くなっちゃったんだろう…。フフフ…アハハ…(笑) (2013年7月31日 22時) (レス) id: 7f5f6342c2 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - パーティーは楽し♪♪♪最近いっぱい更新してるやーん!進んでる進んでる、大丈V!!!! (2013年7月28日 7時) (レス) id: 071643b309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モジョ | 作成日時:2013年7月1日 23時