【実況者】顔を隠したその少女。

藍色の手紙。 ページ15

NO side

いつもよりもヨレヨレのスーツを着て部屋に戻ってきた藍色の幹部は
机の上に置かれていた手紙を手に取り首を傾げる。

ut「､､､､､､？」

中には手紙と藍色の宝石のついたネックレスが入っていた。
藍色の幹部は少し驚いてから手紙を読み始める。

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鬱幹部様へ

この前、メイドさんを誘っていた時に邪魔してしまってすみませんでした。

何もできない無能はこの軍に、この国に必要ないので居なくなります。

貴方様の望んだ結果になったでしょうか。

そうだったら居なくなったことに意味があるような気がして嬉しいですね。

貴方様には昔から幾度となく助けていただきました。

内ゲバに巻き込まれそうになった時、

食害されかけていた時、

酔っ払ったみなさんにダル絡みされていた時。

毎回、私が困っている時に貴方様はフラッと現れて助けてくださいました。

感謝しきれません。

私が居なくなることで貴方様が幸福になるための後押しができたら幸いです。

女遊びは程々にしてくださいね？

貴方様に頂いた綺麗な宝石のついたネックレス、

無能にはもったいないのでお返しさせて頂きます。

貴方様が今、一番渡したい人に渡してあげてください。

綺麗だったので無くさないように飾っていました。

要らないと感じたらどうぞ好きに捨てていただいて結構です。

貴方様が幸せになることを心から願っています。

A

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手紙を読んだ藍色の幹部は手紙を握りしめてベットに倒れ込む。

ut「今一番渡したい人に､､､Aちゃんに渡せないやん､､､」

藍色の幹部は居なくなった少女を想い、自分を恨んだ。

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