【実況者】顔を隠したその少女。

第二話 ページ2

部屋で書類を捌いていると、インカムが鳴る。

gr《今日、日常国の方が外交に来る。アリサの代わりに無能、お前も準備しろ》
kn《なんで無能なん！？いつもはアリサなんに》
gr《…先方が無能を指名したんだ。無能じゃなければこの話は無しにするとな》
sha《は？》
ar《酷いよAちゃん…私の仕事を奪うなんて…》
ut《あぁ、泣かないでアリサちゃん。アリサちゃんの仕事奪うなんて最低やな》

仕事しないよりかマシだろ

tn《なんか言ったらどうなんや、無能》
『……すみません』
os《さっさと準備するめう。あと１０分で来ちゃうめう》
『……かしこまりました』

なんで外交に指名されたんだ…？
日常国は何がしたい。
ただ、当たりが強くなるだけなのに…

日常国の方が来られたので、お茶を注ぐ。
この姿なので気付かれてはないけど
…まさか知り合いだとは思わないじゃん？

gr「なぜ、急にむn…ｺﾞﾎﾝAを指名したんでしょうか」
pe「急だったのにすみません。イナリさんが…」
inr「私がぺいんと殿にお願いしたんです。我々共通の友人と名前が一緒だったもので…つい」
os「では、隣の部屋で話してきてはいかがでしょう」
pe「そうですね。トラゾー以外話してきていいよ」
tr「ちょっとぉ、私だって話したいんですけどぉ」
kr「じゃあトラゾーは俺と交代で…ね？」
tr「それだったら…まぁ」
pe「えー！俺も話したいー！」

みんなわがままだなw
変わってない

sn「じゃあぺいんとさんは僕と交代でですかぁ？」
pe「頼んだしにがみ！最初はしにがみとクロノアさんとイナリさんで」
tn「むn…Aは迷惑かけるんとちゃうぞ」
『……かしこまりました』

隣の部屋へ案内し、お茶を注ぐ。
この部屋には監視カメラがあるので仮面は外せない。

ﾊﾞﾝｯ

急にクロノアさんが銃を撃つ。
監視カメラのある方向へ正確に、数ミリ違わず。
全ての監視カメラを破壊し、一息つく。

kr「話したいって言ってんのになんで監視カメラある部屋なんかね」
sn「きゅ、急にやめてくださいクロノアさん！びっくりするじゃないですか！」
inr「まぁ、これで邪魔はなくなりましたね！」
sn「イナリさん！？」
『っはは、変わってないな、ノアくん』

監視カメラがなくなったので仮面を外し、話す。
口調も素に戻し、昔のように。

kr「そう？」
inr「やっぱりAだったんだ」
sn「会いたかったですよぉ。Aさん！」

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