【実況者】顔を隠したその少女。

第一話 ページ1

朝、目を覚ます。時間は午前４時。
ささっと着替えて部屋を出る。
この時間帯は誰も起きていないので仮面を付けずに出ても大丈夫だろう
部屋を出た先には山積みの書類。

『……またか』

狂犬と脅威のか。
部屋に運び、書類を捌く。

一通り終わらせて書記長室へ向かう。
静かに扉を開け、中に入る。
中に入りはじめに目につくのは机に突っ伏して寝ている書記長。
起こさないようそっと毛布をかけ、狂犬らの書類を置き、
山積みになっている書類の半分を取って部屋に戻る。

『……やるか』

書類を片付け終わった頃、部屋が乱暴にノックされる。

kn「おい！無能、飯の時間やさっさと来い」
『…すみません』
kn「ｯﾁ」

…舌打ちするなら来なければいいのに。
急いで仮面を付け、食堂へ向かう。

食堂の扉を開けると飛んでくる数本のナイフ。
避けられるけど避けたらめんどくさい事になるので動かずナイフに当たる。

急所は外れていたようでよかった。
ナイフを抜き、床におく。

血がダラダラと流れ、服に滲んでいく。

zm「こんなんも避けれんとかまじ無能やな」
ar「もー、Aちゃんにナイフ投げちゃダメだよぉ、仲間でしょぉ？」
zm「アリサをいじめてる奴が仲間とかないわ」
『……』
ar「ｯﾋ！Aちゃんが睨んでくるよぉ」
sha「何睨んでんねん無能」
『……睨んでいませんが』

にやけてるのは見えてるんだよ、アリサ。

ht「無能にあげるご飯なんてないからさっさと出てってくれる？」
『……すみません』

っはぁーやっと終わった。
みんなアリサにデレデレだな。


アリサはa国のスパイなのに。
まぁ、関係ないけど。

今は書記長室に誰もいないので今のうちにさっき取った書類を元の位置に戻し、
部屋に戻る。仮面を外し、服を着替える。

傷の手当ても程々に、城下町に出かける準備を進める。

飢餓感はないけど食べておいた方がいいでしょ。
仮面を付け、窓から飛び降り城下町に出かける。
至る所に監視カメラが付いているので写らないよう移動しながら城下町に移動する。

城下町で軽食を食べ、軍城に戻る。
軍服に着替え、書記長室に書類を出しに行く。

ｺﾝｺﾝ

『…Aです』
tn「ｯﾁ、そこに出してけ無能。追加はそこや、さっさと出てけ無能」
『……失礼しました』

…そこまで嫌われるような事したかな。


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悪女(アリサ)は名前固定です。

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