巡り合い.1 ページ15
キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に弾かれたように走り出す…いや全力で早歩きをする人々。向かう先は食堂だ。
みな、週一回数量限定メニューを求めているのだ。
「みんな、数量限定メニューを食べたい気持ちはわかるが、争わないこと！」
廊下を光の速さで過ぎ去る人々に向けて一応の注意喚起をしておく。
「はーーい、せいとかいちょー」
「人生には必ずやらねばならない時が来る！それは…今だ！！」
「はいはいわかってるって…アッ財布忘れたから誰か奢って！！！！」
廊下を過ぎ去る姿より少し遅れて多種多様すぎる返答が返ってくる。
本当に大丈夫なのか、と不安に思うもまだ一度も廊下や階段での衝突事故も起きていないし喧嘩も起きたことがない。
それどころか校則を忠実に守って廊下は走っていないし、譲り合いの精神も素晴らしい。
それだけ生徒にとって食事は楽しいものなのだろう。
ほぼ誰もいない教室で静かにあまねは息を吐いて隣の席をぼんやりと眺めた。
机の横には制鞄がかかっているが、午前中の授業には全て出席していない…そんな生徒の席を。
「A…一体どこに行ったんだ…？」
「拓海！食堂行こうぜ！！！」
「うるさ」
授業が終わり、拓海は席から立ち上がって凝り固まった肩をグルグルと回しながら少し顔を顰めた。
「速く！早く行かないとオレの焼きそばパンが…」
「焼きそばパンはお前のモンじゃないから」
軽口を叩きつつも拓海は財布を準備し、友人と共に早歩きで食堂に向かう。
「ちょっとぉ〜〜拓海ぃ！
アンタのせいで出遅れちゃったじゃないどうしてくれんのよぉ！」
「何だそのノリ…それはごめんなって」
食堂に行く人々のピークが少し過ぎ、友人が拓海に向かって冗談っぽく責める。
「謝ったならお詫びとしてオレの焼きそばパン奢れよな！」
「どうしてそうなるんだよっ！」
2人は会話を弾ませながら美味しそうな香りが漂う方向へと向かう。
最後の曲がり角を曲がって廊下を歩く。
こんな日常が崩れる時はいつも…突然である。
『危なぁぁぁァァァい！！！！』
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Lynn - ラピスさん» おぉ、フィナーレ戦まで行きましたね。この調子でブンドル団である夢主（自分）をさらに強めにして下さい。後、この小説も作者さんの事も大好きです。 (12月18日 16時) (
レス) id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - ラピスさん» では、無理ない程度新しくストーリー更新お願いします。このシリーズハマりましたよ！もう設定も、そのまま固定で大丈夫です。 (9月19日 9時) (レス) id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - ラピスさん» なら、そのままで大丈夫です。CV追加まで頼んだ自分が申し訳なかったです。 (9月10日 9時) (レス) id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
ラピス(プロフ) - Lynnさん» すみません、自分声優には詳しくなくて…CVは決めれないんです。申し訳ありません…。 (9月9日 22時) (レス) id: 5ef9e0ac96 (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - ラピスさん» いえいえ、見てる自分も嬉しい限りなんでね。あ…プロフィールのとこに、CVつけて下さい。CV決まったら載せるのをお願いします。 (9月9日 14時) (レス) id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラピス | 作成日時：2023年4月2日 17時
