２ 今日も頑張れ 後輩ちゃん！

怪盗少女は自由人.3 ページ13

『…ナルシストルーの言う通りになったね。』

砂埃が延々と舞う。ポライトルーが目を細めて見つめる先には＿

「ちょっと！こんなにレシピッピを奪って！！」

ローズマリーがぷんすかと怒っていた。

「そもそもあなた学校じゃないの！？まだ学生のように見えるけど！」
『ウッ…き、今日はちょっと…』

バッと勢いよく体を背けて目線を大幅にずらす。
その様子はわざとらしさ満載でローズマリーはすぐに彼女がサボりだということを察した。

「学校は行きなさいよぉ〜〜！！」
『いつもは行ってますが！？今日が初めてのサボりなんだけど！？！？』
「初めてでも何ででもダメなものはダメなの！！」

2人は砂埃を盾にやいやいと言い争いをしている。

「ついでにレシピッピも返しなさい！！」
『え…ついでに、ではないでしょ…』

ポライトルーはローズマリーの発言に一瞬で正気に戻り、顔を顰めた。

「私があなたからレシピッピを取り戻して、あなたは学校へ行きなさい！！」
『じゃああんたは私があんたを倒したら代わりに学校に行って！！！』


カーーンッ！！


ここに戦いのゴングが鳴り響いた。

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