君の笑顔が一番好き ページ13
「もう、笑わせないでよ〜」
まだ楽しそうに笑ってるオッパ。
もしかして、無かったことになってる？それとも、ああいうのは慣れてるからなんともない？
ああ〜そっか。オッパにとってはなんでもないことなんだ。
慣れてたにせよ、そうでなかったにせよ、オッパにとっては私からのキスくらいなんともないのか。
良かった。オッパが気にしてなくて。いつも通り話せてるじゃん。
でも、なんでだろう？胸が痛い。
あんなに無かったことにしたかったのに
いざオッパがいつも通り話しかけてきていることに
なんだかショックをうけている自分がいる。
分かんないのはジミニオッパじゃない。
私だ。私が一番わけわかんない奴だよ。
勝手にキスして、勝手に焦って、勝手に落ち込んで
『バカみたい。』
「え？」
『意味わかんないよ。なんで笑ってるの？』
「え、だめ・・・？」
何言ってんの私。自分が悪いんだぞ！オッパはなんにも悪くないんだぞ！
『別に面白くなんかないよ。』
「あ、そっか・・・。えっと・・・。じゃあもうAの前では笑わないようにする、よ。」
寂しそうに、僅かに口角を上げたオッパは部屋を出て行った。
違う。そうじゃない。
私、オッパの笑顔が一番好きなのに
わけわかんないところで、いっぱい笑うオッパが大好きなのに。
オッパもう笑ってくれなくなるの？
そんなの嫌だよ、オッパ。
『笑ってよ…。』
「いいよ、はい。」
目の前でにっこりと笑っているのはジョングク。
いつの間にこの部屋(女子部屋)に入ってきたの。
『え、いや、ちが「わかってるわ！ジミニヒョンだろ？」
『あ、うん・・・。』
「え、やば。顔怖いよ。」
『え、うるさいよ。』
「もしかして振られたの」
『ちがう。もっと大変なこと！』
目を丸くさせるジョングク。
『オッパがもう私に笑ってくれなくなる。』
話した途端、涙が溢れてきた。さっきまで堪えてたいろんな感情が溢れてくる。
私は無言で両手を広げるジョングクの胸に飛びついて、まるで子供みたいにたくさん泣いた。
どれくらい泣いてたかな。頭が痛いし、手足も痺れてきた。
「なあ、大丈夫？もう呂律回ってないよ。」
『オッパがっ、オッパがぁ〜、ひっく、』
「ああ〜はいはい。もうわかったよ。全部聞いたから。」
『ん…。』
「でも、俺思うんだ。片思いなんて諦めなきゃ終わらないよ。」
私の頭をジョングクが撫でる。
「想い人がこの世にいる限り恋は続く」
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作者名：らぱん | 作成日時：2020年1月13日 0時
