オッパ！振り向いてください！ (ページ11)

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そのお餅食べてもいい？ページ11

「ん～と、マ〇カでいい？」

寒いからって、オッパは私を部屋に入れてくれた。
すると、オッパはさっそくゲーム機を準備し始める。

『う、うん…。いいけど…』

いいけど、なんか違うじゃん！
さっきあんなにいい雰囲気だったのに、マ〇カて！！

あのまま優しく抱きしめて、甘い言葉で私を慰めてくれるんじゃなかったの！？

「ん？どしたの？はやくやろーよ。」

そう言って無邪気にこちらを見るオッパは、まるであの日のオッパとなにひとつ変わっていない。
おにごっこを誘ってくれた幼き日のオッパのままだ。

やっぱり、かわいい。

『ぼろ負けしても泣かないでね？』

「うわ！生意気なんだけど～！」

オッパが馬鹿みたいにはしゃぐから、こっちも負けてられないって全力で挑み続けた。

あれから、何時間経ったんだろ？

指も痛くなってきたし、そろそろ眠気が襲ってきそう。

『ちょっと休憩する。』

「うん、俺飲み物取ってくるから休んでな。」

オッパが部屋を出ると、急にあたりが静かになった気がした。

だんだん瞼が重くなってくる。

この感覚わたし、きらいじゃない。

しあわせなゆめをみれそうって、そんな気分でねむる日みたい。

ふふ、オッパのにおい、好きだなぁ。

ああ、やばい。ねむいかも・・・

・・・

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「A起きて～」

誰かが私を揺さぶった。その振動がなんだかうざったくて目を開ける。

『オ、オッパ！？へ？なんで！？』

目の前には天使がいるではないか。

「なんでって、忘れたの？昨日Aが『ああ！思い出した！！え？私いつ寝たの？』

「俺が飲み物取って帰ってきたら寝てたけど？」

うっっわ、恥ずかし！

オッパの部屋で寝落ちしちゃうとか、女としてないわーって思われたよね！？

最悪だ。

『ご、ごめんなさい、ジミニオッパ。』

「ははっ、なんで謝るの！めっちゃ面白いんだけど｝

私の気分とは裏腹に目の前の男は大笑いしている。

ああ、その顔も変わんないんだね。

私の言うことにバカみたいに大笑いするその顔が、なんにも変わってないじゃんオッパ。

一人称を俺に変えたって、なんにも変わらないよ。ずっとかわいいあなたのまま。

昨日だって結局いい雰囲気にもなれず、また兄妹みたいに遊んじゃったけど、それでもオッパのこと好きみたい。

私はたまらなくなって
オッパの頬にそっと口付けた。