恋愛初心者と不器用な恋４

半年 ページ25

それからまたちょっと話してヒチョルさんの奢りで会計を済まし、お店の外でホンギさんとはお別れした


ホンギさん申し訳なさそうやったけど悪気はないの分かってるから最後は笑顔で“また会いましょう！アンニョン！”で終わった





正直、“元カノ”というフレーズに血の気が引いたのが分かったわ


ヒチョルさんに元カノの1人や2人…いやもっとか

おったのは十分承知やし、彼女がいる時期だろうがいない時期だろうがうちには関係ないわけで…


頭では分かってても心臓がドクッ！てなる感じがして心がざわつく


あの子の存在よりも、うちは元カノの存在には勝てる自信はないんやって感じがして目の焦点が合わさず無になってヒチョルさんとホンギさんの話を聞いていた


やけど、ヒチョルさんは優しい言葉をくれるからどこか信じようと思ってしまう単純な自分がおるんや






HC《冷めてたらとっくに別れてる》

A《うん…》

HC《でも別れる気ないから安心しろ》






そう言った時の目を見たらとてつもなく優しかったんや


A『ヒチョルさん、このままタクシーで帰りますか？ちょっと寄りたいとこがあるんですけど』

HC『もうこの時間だとどこも閉店だぞ』

A『お店じゃないですよ(笑)』

HC『クラブか？Aそんな趣味ないよな？』

A『うん、ない(笑)。でもクラブちゃう』

HC『じゃどこだよ？』

A『公園』

HC『公園？』

A『あの時と同じ公園に行きたいです。お願いします』

HC『どこだったっけ？…あー！あそこか』

A『うん(笑)』


もう夜が遅いこんな時間に明日には日本に帰らなやから帰ってゆっくり寝るのが一番なんやけど急にあの日と同じ公園に行きたくなった


カフェやともう閉まってるやろうから…



タクシーを拾って少しの寄り道


降りれば懐かしいこの公園



A『懐かしいですねーここ！確かあそこやっけ？』

HC『なんでここに寄りたかったんだ？』

A『ヒチョルさん』

HC『んー？』

A『うちら付き合って半年ですよ』

HC『もうそんなに経ったのか…』

A『知り合ってからは9ヶ月です』

HC『よく覚えてんな(笑)』

A『うちら100日記念日も何もせずに終わったじゃないですか』

HC『その代わり別の日に来たじゃん』

A『うん(笑)。初めてのお泊まりで(笑)』

HC『それで？ここに来た理由は？』

A『ちょっと風に当たりながら2人で話したいなーと思うてね』

HC『お前それって…(笑)』

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