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なんと、今週の木曜日はテストがある。
実力テスト。学校の先生が作るのではなく、業者か何かが作っているらしい。
もちろん勉強はしていない
…だって、知らなかったし(
それに、その前にあった5教科の小テストは、結構いい点数とれた。
高野さんより全部よかったのに、英語だけなぜかめっちゃ点数高くて、2点負けたのは癪に障るけど。…そんなことどうでもいい。
掃除当番当番の場所である 音楽室の掃除を終わらせ、教室に帰ってきたところだった。
小波さんと話しながら歩いていると、横を松永くんがすごいスピードで駆けていった。
その先がちょうど窓から見えたので、そこを見ると、犬井くんの背中に乗り、肩に手をかける。
犬井くんはそれを見事にキャッチし、おんぶのまま後ろの扉の方に歩く。
後ろの扉の方が近かったので、私たちもそちらから出ることにした。
すこし進んだところで降りた松永くんが、降りた後も 肩に手をかけぴょんぴょんと飛んでいる。
そして、犬井くんもニコニコしながら松永くんの手に自分の手を添え、一緒に軽く飛んでいた。
なにあれ尊い。
その後、流れがすぎたのか離れ離れになった2人。
犬井くんは、そのまま かばんの山積みになっているロッカーへ行った。
「うわぁっ、」
そのとき、前を歩いていた小波さんの少し前で、かばんが崩れ落ちた。
2つ落ちていて、1つは女子のもの、もう1つは男子のものだった。
誰のかはわからない。
「これ、誰のー？」
「んーっと、七宮さんと あとは…」
あれは七宮ちゃんと…犬井くんっぽいな
七宮ちゃんは、無事自分のものを回収。
ありがとうの言い方でさえ、天使だった。
しかし、犬井くんが、そのかばんを見て 自分のものだと確認したとき、犬井くんの後ろにあるかばんたちが落ちてきた。それもかなりの量。
私は、落ちてきてすぐにキャッチした。
「大丈夫！？」
「犬井〜大丈夫〜？」
「あ、…うん、はい…ぇへ、」
…かわいいんだが、
大丈夫！？と自分も大声で叫んでしまったが、それ以上にかわいすぎてこっちが大丈夫ではないのだが。
しかも、ちょっと顔赤くなってかわいいし。
七宮ちゃんが水筒を忘れていたので、それを犬井くんからもらおうとしたとき、手が当たってしまった。
「あっ、ごめん、！」
「ご、ごめん、、！」
同時に誤った。少し恥ずかしい。
でも、推しと手が触れてしまった。その事実だけで、私はこの後も頑張れそうだと思った。
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作者名：らぬ | 作成日時：2022年2月2日 22時
