Happy Birthday こじさく🥀 ページ3
こじさく cp話 🥀話ですので苦手な方は回れ右でお願いします
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『ほんっっまごめん…』
『もー。謝らんの、仕事やからしゃあないやん。な？』
『やって、せっかくのお誕生日っ……』
『そんなんこっち帰ってきてから祝ってくれたらええよ。』
るーちゃんと付き合ってから初めての俺の誕生日。
たまたまオフが被ってて前々からデートしようって約束はしてたんやけど前日に急遽東京での仕事がるーちゃんに舞い込んできて誕生日当日の今日、東京で仕事してる。
そりゃまぁ恋人としては寂しいけど俺らの仕事上こういうこともよくあることやからしょうがない。
それより声だけでも分かるくらいべそべそしてる彼女を宥めるのに必死なんよこっちは笑
『るーちゃん。』
『うん、』
『仕事頑張ってき。待っとくから。』
＊
「どうもー！関西から来ましたAぇ！groupの桜庭琉生です！」
眩しく光る照明に何台ものカメラ。
公私混同は良くないと思いつつもスタジオ内にある時計を眺めては大阪にいる恋人に思いを馳せずにはいられなかった。
「桜庭くんは？今年いくつだっけ。」
「今年で20歳になります。」
「えー！若いねぇ…」
「20の誕生日はどうやって過ごすの？ご家族と？」
あまりにタイムリーな話題に思わず心臓が跳ねる。
「そうですね…でも家族に限らず友達とかメンバーとか大切な人と過ごしたいです。やっぱり20って一生に一度の節目なんで。誕生日も大切な記念日ですしね。」
1ヶ月も前から考えてたデートプラン。
でもお仕事をもらっている以上俺から断ることなんて出来ひんくて。
収録前に聞いた優しい声が頭から離れへんくて少しだけ、泣きそうになった。
「出演者の皆様本日これにて終了になります！ありがとうございました！」
「ありがとうございます！お疲れ様でした！」
時計が指す時間は20時30分…
「はちじ、はん…っマネさん、新幹線！まだありますよね！」
「新幹線！？今から？」
「はいっ。」
「ちょっと待って…うん、あるよ。え？もしかして帰る？」
「お願いしますっ…ちょっと急用で、！」
＊
『そんで？愛しの恋人は帰ってきてへんわけ？』
『今頃収録終わって移動中やわ多分。』
『こじけん寂しい？』
『そりゃ寂しいけどさぁ、なんか俺の誕生日祝えへんかったこと、変に気負ってそうで心配やわ。別にるーちゃんが悪いわけじゃないのに。』
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作者名：i | 作成日時：2023年6月19日 19時
