Aぇのとこの末っ子ちゃんぱーとつー！！ (ページ19)

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にゅーすとるいくんページ19

NEWSさんのライブを初めて見たあの日、俺はテレビの中に映し出されたキラキラと輝くこの世界に憧れた。

会場が割れんばかりの歓声、優しくしなやかに伸びる歌声、かっこいい衣装。

「お母さん……」
「ん？」
「おれ、俺もアイドルになるっ、！」
「…え？」

初めてCDをお小遣いで買った日、初めてFCに入った日。
俺は事務所に入ってからも憧れの存在をずっと追いかけていた。

「どうしよう、俺緊張で死んでまう、どうしよう。」
「死なへんから。」
「ほんまに行くん…？やばいかも、汗かいてきた。」
「つべこべ言っとらんとはよ行くでー。」

俺が中学二年生の時、初めてNEWSさんと共演することになって。
その時の楽屋挨拶の緊張は今でも思い出すと手汗かくくらいはっきり覚えてる。

「は、はじめましてっ！関西Jr.の桜庭琉生です！よろしくお願いします！！」
「…あ、もしかしてこの前雑誌で俺らのこと話してくれてた子？」
「へ、…知ってくれて……」
「桜庭くんじゃん！うわー、イケメン……」
「小山さん、近付きすぎ。怖がってる。」

もうその時の俺はとにかくNEWSさんの喋る一語一句を聞き逃さないのに必死で頭をフル回転させてた。
傍におったマネージャーさんにも後から聞いたら「支離滅裂やったで」って笑われたのも今となってはいい思い出やったりする。
それからも会ってはお話したり連絡先を交換してもらったり。
会う度に夢を見ていたような気分になる俺はまた東京ドームで光の真ん中に立つNEWSさんの姿を見ていた。