Aぇのとこの末っ子ちゃんぱーとつー！！ (ページ14)

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これって恋、ですか？さのさく🥀 ページ14

この恋、はじめちゃっていいですか？の桜庭くん視点
Aぇのとこの末っ子ちゃん

さのさく cp話 🥀話ですので苦手な方は回れ右でお願いします

高校生パロ notジャニーズ

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隣の席の佐野くんは背が高くて音楽が好き。
それくらいしか知らない。
別に知る必要もないと思ってた。
やけど最近の佐野くんはなんだか少しおかしい。

「桜庭くん。グループ一緒に組む？」
「桜庭くん、ここの答え教えてくれへん？」

口を開けば桜庭くん、桜庭くん。
本人に自覚があるかどうかは分からんけど流石に呼びすぎな気がする、俺の名前。

「…で、なんでおんの？ここ俺の家やねんけど。」
「お。おかえり。なんか飲む？コーラ？」
「それ昨日俺が買ってきてたやつな。」

不思議な佐野くんの行動に頭を悩ませながら帰ってたどり着いたリビングには見慣れたでっかい従兄弟の姿。
普通やったら通報もんやで。

「おかんからるーちゃんに煮物届けてきてーって預かった。」
「おばさんから？うわ、めっちゃ美味そう。ありがたいわ。」
「せやろ。」
「健くんちゃうから。おばさんにね。」
「まーまー同じやろ、ほぼ。てかまた前髪伸ばしてんの？高校入ってから切ってへんのちゃう？」
「ええやん別に。」

切った方が可愛いのに〜なんて俺の髪を触ってくる健くんの手を払い除けてコップに口をつける。

「そういえばるーちゃんのクラスに佐野っておるやん。」
「ぶっ、…」
「え、こわ。」

心を見透かされたような問いかけに思わず口の中に入ったコーラをぶちまけそうになる。
危ない危ない。

「おるけど…健くん、佐野くんと仲良いん？」
「たまたまな。」
「ふーん……そんで？その佐野くんがどうしたん？」
「仲良くなりたいらしいで、るーちゃんと。」
「はぁ？？」

思いもよらん健くんからの言葉を聞いて顔を顰めた。
何それ、仲良くなりたいから俺に毎日構ってるってことなん？
絶対もっと他のやり方あるやろ。

「佐野くんねぇ。」

別に好きでも嫌いでもない。
友達にいたら面白いやろうなとは思う、それくらいの存在やから佐野くんが俺と仲良くしたいなんて1ミリも分からへんかった。