元・家庭教師と彼女の激甘逃走劇【茅ヶ崎至】 (ページ8)

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５３話元・家庭教師の過保護ページ8

『それじゃ、行ってき』

至｢あー、待って、A｣

学校に行こうとしたら、至さんが呼び止めてきた。

至｢送るよ｣

『…はへ？』

私は言われるがまま至さんの車に

至｢ほら、咲也もはよ｣

咲也｢はい！｣

な、なんか、至さん…

『何かありましたか？』

至｢ん？

Aが叔父さんたちに捕まらないように｣

な…！！

過保護だっ！

咲也｢じゃあ、学校が終わったら俺、至さんに連絡
します！｣

至｢ん。よろー｣

『…そんなに心配しなくても』

私、そんなに信用ないのかな

至｢や、俺が単に心配なだけ。｣

咲也｢ほら、厚意ですし…｣

はぁ、すきだなぁ…

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門を出ると至さん。

『や、あの、まだ仕事中じゃ…』

至｢まぁね。

A、今から俺の会社に来ない？｣

え…ええ！？

それってつまり、至さんの同僚に会うってことじゃ

社内の王子様の彼女がこんな女子高生だったら…

怖い！怖すぎる！

『むむ、無理ですって！

私そんな礼儀とかわかんないし…っ』

至｢いーのいーの。
Aを紹介するだけだからさ｣

いや、だからそういう問題じゃ…

なんて言葉は通じなかった。