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「やっと着いた〜」


「寒かったね」



いつもの倍以上登校に時間がかかってようやく到着。


その分いつも以上に体が冷えた。



「大丈夫か?A」


「うん、学校暖かいから」


「ほんとかよ………、ほら」



っ…………!!


私の手と繋いでいたジョンウォンの手が私の頬を包んだ。



「冷た……氷みたい」


「やめてよ恥ずかしい…」


「別いいだろ?好きな女の頬触るくらい」


「だから………そういうの平気で言うのやめてってずっと前から言ってる……」


「ずっと前から、やめないって言ってる」


「だからやめてって…」


「絶対、やめない。知ってるだろ?俺が頑固なの」



悪魔みたいにそう言うジョンウォン。


でもその顔は天使そのもの。


白くて黒目が見えなくなるくらいニコニコ悪戯そうに笑う。



「行くぞ。2年の授業は今日で最後、明日は卒業式。明後日は終業式だから先生たちピリピリだぞ」



そう。


明日は卒業式。


ソンフンオッパと、ジョンウォンと、高校生として3人で過ごせる最後の日。

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作者名:結彩 | 作成日時:2020年9月20日 23時

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