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「顔真っ赤だぞ?」


「………当たり前でしょ、こんなに寒いんだから」


「ふーん、まあいいけど?」



冬になる前、11月。


ソンフンオッパはスヌン(大学修学能力試験)を受け、先週結果を受け取ったそうだ。


全部オッパオンマから聞いた話で、10月辺りからソンフンオッパとは話が出来ていない。


いくら成績のいいオッパでも、スヌン前はピリピリだったから、すれ違って挨拶する程度。


オッパの家の前を通った時、ふいに元気かどうか気になった。



「A?」


「ん?」


「なんか考えてる?」


「…別に?」



無駄に鋭いジョンウォンに“ソンフンオッパのこと考えてた”なんて言ったら期限を損ねるに違いないから。



「さ、行くよ」



ポケットの中のジョンウォンの手に一段と力が入った上に、繋いだ手の親指で手の甲を撫でられられるから少しくすぐったい。


まっすぐ前を見るジョンウォン。


無意識なんだろう。


私しか思っていないだろうけど…。


恋人のようでまた、ドキドキが止まらなかった。

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作者名:結彩 | 作成日時:2020年9月20日 23時

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