Episode 3−35 ページ35
【No side】
ショッピが無言でしんぺい神の言葉を待つ。重々しい雰囲気で、既に察しているのだろう。
「...魔力の消費がえぐかった。おまけに生命力も吸われてる」
「くたばりそうすか？」
「くたばってもいいくらいなんだけど、どういうわけかギリギリのとこで持ちこたえてる。執念か願いが強いんとちゃう？」
「そう、ですか...」
ショッピの反応を伺いながら話せば、彼は少しだけ視線を下げながら小さく頷いた。
Aを見る。心配そうな視線をショッピに向けている。
...居心地が悪い。
二人の重々しく微妙な距離に、しんぺい神は軽く後ろ髪をかいてため息を吐いた。
「まぁ、なんや。あれだ。悪魔戦争に出てる人間ってのは願いが命みたいなもんや。潰えない限り、そう簡単には死なないよ。...それに俺がいる。ある程度の怪我病気は治すからさ。そう気に病まないで」
「あぁ、もう無理そうだと思ったら全然諦めちゃっていいんで...」
「励ました俺の気持ち返して？」
ガクリと肩を落とす。少し気の毒に思って損した。
しんぺい神はショッピを半眼で見つめながら、頬杖をつく。
「そんで？ 君は？」
短い問にショッピが顔を上げた。
「何か隠してること、あるんやろ？ Aちゃんのことといい回復の遅さといいさ」
『そうだそうだ！ 負けたからには話してもらうぞあぁん？』
「助けたのは俺だけどね」
『そうです、しんぺい神です』
隣から茶々を入れてきたAに嘆息しつつも、ショッピは「あぁ、」と頷くと
「俺、元人間なんすよ」
そうあっけらかんと答えた。
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miyaana(プロフ) - 初めまして、今日この作品を発見して一気読みしてしまいました！面白すぎます...。続編も楽しみに待ってます！頑張ってください (12月11日 20時) (
レス) @page40 id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 砂糖里さん» ワクワクしてくれるなんて嬉しすぎます...！！これからも少しずつ更新していくので、どうぞよろしくお願いします...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 裂けないパ◯コさん» あんばばばっ....嬉しいお言葉....頑張ります頑張ります...これからもこの作品をよろしくお願いします！！！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 碧さん» 返信遅くなり申し訳ないです...！！待ってくれている人がいてくれるだけで嬉しいッ、、これからも頑張ります...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖里(プロフ) - 更新お待ちしておりました…！とってもワクワクする展開で続きが気になってしまいます！作者様のペースで頑張って下さい(*´꒳`*) (8月22日 7時) (レス) id: bc73dba8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2022年2月10日 20時
