Episode 3−30 ページ30
【No Side】
「はぁっ、はぁっ...ホンマ、一回使っただけでこれや...ッ゙！」
肺が縮んでいる気がする。呼吸をするだけで苦しい。
＿＿世界の時を凍らす超必殺技。契約者の魔力だけでなく、発動者の生命力までも糧とする危険な大技である。
契約者の技量が足りなければ、最悪の場合ショッピは命を落とす。戦争の敗退だ。
しかし、息を切らしながらもこうしてまだ生き残っているということは、コネシマの魔力量がショッピの生命力を補った証拠。
「...釈やな」
きっと、能力を解けばコネシマは卒倒するだろう。魔力が枯渇し、しばらく動くのもままならなくなる。
だが、心内でどこか、あの人なら大丈夫と呑気に笑う自分がいた。
＿＿俺が殺すまで、コネシマさんは死なん。
「契約者が変わり者で、難儀やな...まぁ、それはトントンさんもおんなじか」
そう言って向き直ると、すでに契約者を庇う態勢で剣を構えるトントンの姿が目に入った。
「...ホンマ、難儀や」
一瞬の出来事であったはずなのに。判断が早いというべきか、少女への信頼が厚すぎると言うべきか。
肉壁になってでも守るという強い意思を感じた。
「Aさん...のそっくりさん。貴方でなければ、喧嘩で済ませるのも良かったかもしれません。」
けど、と続けながら、ショッピは掌の上に、残り少ない魔力で小さな氷の刃を生成した。
「すんません、俺にとって、あの人の幻想というのは、すごく...すごく耐え難いものなんすよ」
鋭く尖った刃を振り上げる。小さな氷の刃であっても、動かない的を貫くことは容易い。
「＿＿さようなら」
時が、動いた。
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miyaana(プロフ) - 初めまして、今日この作品を発見して一気読みしてしまいました！面白すぎます...。続編も楽しみに待ってます！頑張ってください (12月11日 20時) (
レス) @page40 id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 砂糖里さん» ワクワクしてくれるなんて嬉しすぎます...！！これからも少しずつ更新していくので、どうぞよろしくお願いします...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 裂けないパ◯コさん» あんばばばっ....嬉しいお言葉....頑張ります頑張ります...これからもこの作品をよろしくお願いします！！！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 碧さん» 返信遅くなり申し訳ないです...！！待ってくれている人がいてくれるだけで嬉しいッ、、これからも頑張ります...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖里(プロフ) - 更新お待ちしておりました…！とってもワクワクする展開で続きが気になってしまいます！作者様のペースで頑張って下さい(*´꒳`*) (8月22日 7時) (レス) id: bc73dba8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2022年2月10日 20時
