Episode 3-28 ページ28
目を閉じる。不甲斐ないとは思わない。仕方ないと思う。
境遇が悪魔とも人間とも想像つかない、特殊な状況下で生まれてしまった化け物、それがショッピなのだから。
どっちつかずの中途半端な化け物。自分にはお似合いだと思う。
「＿＿それがなんや」
ふいに静かで傲慢な声が響く。
普段の煩わしい声音からは想像できないトーンに驚いて顔を上げると、まっすぐに自身を見つめる海のような瞳と目があった。
「本物とか偽物とかどうでもええわ。本物だからいいんか？ 偽物だから悪いんか？」
「そんなん開き直りやろ」
「だーかーらー！」
ガシガシと乱雑に後ろ髪を掻きながら、指を指してきた。
「お前は俺を殺すんやろ。」
不敵に口角が上がる。
「こんなとこでやられるようじゃ、俺にも勝てへんで」
横柄に腕を組んでふんぞり返った。
たかが人間が、化け物相手に何を言っているのかと呆れ返ってしまう。
「なんすか、それ。挑発か？」
「おう挑発」
力強く頷いた阿呆にため息を溢した。
今も尚肌を突き刺すようなオーラを感じ取りながら、晴れていく煙の向こうを見据えた。
前方には脅威。後ろには阿呆。
ヒビの入った額のゴーグルを装着すると、普段あまり変化することのない表情を少しだけ緩めた。
「ええやないか。その挑発、高く買いますよ」
冷気があたりを漂った。その感覚に、金髪の男は軽快な笑い声を上げた。
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miyaana(プロフ) - 初めまして、今日この作品を発見して一気読みしてしまいました！面白すぎます...。続編も楽しみに待ってます！頑張ってください (12月11日 20時) (
レス) @page40 id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 砂糖里さん» ワクワクしてくれるなんて嬉しすぎます...！！これからも少しずつ更新していくので、どうぞよろしくお願いします...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 裂けないパ◯コさん» あんばばばっ....嬉しいお言葉....頑張ります頑張ります...これからもこの作品をよろしくお願いします！！！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 碧さん» 返信遅くなり申し訳ないです...！！待ってくれている人がいてくれるだけで嬉しいッ、、これからも頑張ります...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖里(プロフ) - 更新お待ちしておりました…！とってもワクワクする展開で続きが気になってしまいます！作者様のペースで頑張って下さい(*´꒳`*) (8月22日 7時) (レス) id: bc73dba8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2022年2月10日 20時
