Episode 16 ページ16
晴れてゆく土煙に伴い、視界も明るくなった。
皆は……！
周囲を見渡すと、怪我一つ負っていないトントンたちが見え、ほっと一息つく。
青年は、首を傾げた。
「おぉ、全員無傷……？ 悪魔に合わせた威力やったけど、人間が傷一つおっとらんのは不思議やな。いくら憤怒が守ってたとしても、かすり傷くらいはつくもんやろ。」
何かからくりがあるんか……と一人納得し、頷く青年。
派手な見た目とは裏腹に、少し勘が良いのかもしれない。
「……運が良かったな。」
ロボロがボソリと呟く。
やはり、ロボロの加護だ。
トントンの耐久が上手い具合に作用し、当たらなかった。
彼自身と彼を愛す人間には幸せを。
彼を忌む者には不幸を。
私の見解が一歩正解に近づく。
「……。」
自身の能力を見極めるために同行しているロボロ。
思案げな彼の表情を見据えるしんぺい神は、その頭にポンと優しく手を置くと、一歩足を踏み出した。
「俺らはケンカしにきたわけじゃないんよ。できるだけ穏便に済ませたいんやけど、その気はない？」
「俺も同意見や。せやからケンカで決着つけようって話やろ、うん。」
「しんぺい神、多分無駄やで。あいつアホや。」
得意げに笑う青年を指差して、しんぺい神にコソコソと耳打ちするトントン。
なぜだろう。眉間に皺を寄せながら、舌を出すイケメンが脳裏に描かれる。
最近、豚面の下の表情を予測できるようになってきた。嬉しい。
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miyaana(プロフ) - 初めまして、今日この作品を発見して一気読みしてしまいました！面白すぎます...。続編も楽しみに待ってます！頑張ってください (12月11日 20時) (
レス) @page40 id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 砂糖里さん» ワクワクしてくれるなんて嬉しすぎます...！！これからも少しずつ更新していくので、どうぞよろしくお願いします...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 裂けないパ◯コさん» あんばばばっ....嬉しいお言葉....頑張ります頑張ります...これからもこの作品をよろしくお願いします！！！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 碧さん» 返信遅くなり申し訳ないです...！！待ってくれている人がいてくれるだけで嬉しいッ、、これからも頑張ります...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖里(プロフ) - 更新お待ちしておりました…！とってもワクワクする展開で続きが気になってしまいます！作者様のペースで頑張って下さい(*´꒳`*) (8月22日 7時) (レス) id: bc73dba8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2022年2月10日 20時
