Episode 3-12 ページ12
「あんたら見いひん顔やな。」
しばらく二人で寂しく牛乳を啜っていると、机をコンコンと小突きながら、上品に声をかけてくる男がいた。
マントで正確な表情は伺えないけど、形のいい口元が弧を描いている。
大ジョッキを片手に隣に腰かけるその人は、ロボロを見てふっと笑った。
「ちびっ子が来るとこやないで。」
「おん？ 喧嘩売りにきたんか？」
グビと音をたてながら牛乳を飲み、噛み付くロボロの姿は、非常に可愛らしい。
睨まれても、あまり怖くないなこれ…。
そう苦笑混じりにロボロの見た目を憐憫に思っていると、男もまたカラカラと軽く笑い声を零し、頬杖をついた。
「そう睨まんといてや。最近物騒やんか。他所モンが来ると、変に疑うっちゅうか、そういう性っちゅうか。」
『物騒？ 何かあったんですか？』
「あれ、心当たりはないんか？」
マントの下から水面のような透き通った瞳が見えて、思わず息を飲む。
妖艶に細められたその目は、影があたり、光が一切宿っていなかった。
何故だか、目を離せない。
「何が言いたいんや。」
ロボロの雰囲気も変わった。いじり甲斐のあった姿は途端、頼り甲斐のある声音に変化しており、少しだけ安心する。
しかし、ロボロの冷たい声色には動じず、男はまたしても軽く笑みを零した。
形のいい唇がゆっくりと開かれ、時間がもどかしいほどに遅くなったかのような緊張感を味わう。
そして、
「悪魔召喚って知っとるよな？」
そうはっきりと告げた。
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miyaana(プロフ) - 初めまして、今日この作品を発見して一気読みしてしまいました！面白すぎます...。続編も楽しみに待ってます！頑張ってください (12月11日 20時) (
レス) @page40 id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 砂糖里さん» ワクワクしてくれるなんて嬉しすぎます...！！これからも少しずつ更新していくので、どうぞよろしくお願いします...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 裂けないパ◯コさん» あんばばばっ....嬉しいお言葉....頑張ります頑張ります...これからもこの作品をよろしくお願いします！！！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - 碧さん» 返信遅くなり申し訳ないです...！！待ってくれている人がいてくれるだけで嬉しいッ、、これからも頑張ります...！ (9月4日 23時) (レス) id: 2ab0d8c443 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖里(プロフ) - 更新お待ちしておりました…！とってもワクワクする展開で続きが気になってしまいます！作者様のペースで頑張って下さい(*´꒳`*) (8月22日 7時) (レス) id: bc73dba8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2022年2月10日 20時
