Episode 2-18 ページ36
ゆっくりと獣道を登る。
足を踏み外さないように、一歩一歩大切に。
ロボロと繋いだ手は、終始小刻みに震えているのを感じた。
ドクドクと心臓がうるさいが、きっとそれは、ロボロも同じ。
いや、私以上に緊張で脈を早めているかもしれない。
だが、私はロボロの奇跡を信じる。彼は、神の子として愛されるべき子なんだ。
彼の優しさを馬鹿にされてなるものか。
そんな強い意志を持って、森林を明るく照らす光の方へと進んでいく。
そして_____。
「A！！」
聞き慣れた声音に、安堵のため息を零しながら、私は弱々しく握られていた右手に力をこめた。
「………っ」
か細くあげられた声。
無事に合流できた事実に、涙を流しているのだろうか。
でも、先程私の涙を見ないようにと気を遣ってくれたロボロのためにも、私は振り返らない。
小さな小さな恩返しだ。
『私が証明してあげる。ロボロは、れっきとした神の子なんだって。』
「A……。」
『貴方が消える必要はないよ。』
初めて名前を呼ばれたことにこっそりと口角を上げながら、ロボロを真摯に見据えた。
『ロボロ、私と一緒に旅をしよう。』
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なと(プロフ) - 運命/パロありがとうございます…！イケメン好き主人公とっても好きです！設定への落とし込み方楽しみにしつつ次作読みます！ (12月3日 22時) (
レス) @page48 id: 325b0ea001 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - ピット☆さん» 素敵だなんてっっ！嬉しすぎます！コメント、ありがとうございました〜！！m(_ _)m♡ (2022年2月10日 20時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - とても素敵な作品なのでこれからも頑張ってください！更新お待ちしてます！ (2022年1月29日 13時) (レス) @page48 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - runvaさん» うわ〜〜〜！！！嬉しすぎます……！！！表現は特に試行錯誤したのでそう言ってもらえて良かったです♪励みになります！コメントありがとうございました〜！！！ (2022年1月2日 16時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 戦闘時の表現、設定の細かさ、内容の濃さ、どれを取っても良いものしかありませんねぇ！更新頑張ってください！続きが出るまでループしてます！ (2022年1月2日 0時) (レス) @page48 id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2021年10月12日 15時
