Episode 2-7 ページ25
「_____。」
トントンは、掴まれている袖を見て、沈黙した。
だがそれも束の間で、視線を戻すと、
「ぷっ、あはは！」
『んなっ…！』
私の顔を見て、大爆笑した。
って、女子の顔見て大爆笑とは何事だこのやろー！ 悪魔か！？ 悪魔だ！
だが、よくよく考えると少し、いや大分恥ずかしい発言をしたかもしれない。
ふと我にかえり、顔に熱がたまっていくのを感じた。
笑うなー！ とトントンの背をポカポカ殴るが、彼には微々たるもので、笑いが止まることはない。
「もう、俺のご主人は、たった１日の関係……しかも悪魔を…、信じすぎや……んふっ……」
『ぐぐ……自分でも何でこんな信頼してるのか分からないよ…。』
「信頼、信頼か……。ホンマ、ご主人には色々思い出せてもらっとるわ。…………んふふふ……まって、止まらん。」
『止めろ。』
笑いを堪えきれないトントンは、しばらく腹を抱え、肩を震わせていた。
イケメンが笑っている……。くそもったいねえ、超見てえ…。
そう羞恥や呆れを超え、もはや妄想に耽った頃、トントンは息を整え、私の頭に手を添えながら、しんぺい神と対峙した。
「ありがとな、A。………っちゅーわけや。ご主人の命令とあらば、生きなあかん。」
「いいの？ その子、死なせちゃうかもしれへんで？」
「俺が死なせへんよ。ばーか。」
挑発的な発言に挑発的な笑みの含んだ口調で返す。
トントンの言葉に不覚にもトキめき、瞠目した。
天然たらしめ……かっけぇ…。
「そか……。」
しんぺい神は、決意の固まった私たちを一瞥すると、目を閉じた。
「なら……仕方あらへんな。」
そう彼が口にした次の瞬間、風が舞う。
脅威は、すぐ後ろに迫っていた。
*****
章全部書き終わってからあげようと思ってたんですけど、我慢できずあげてしまった…。
コメント本当に励みになっています！ ありがとうございます！m(_ _)m♡
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なと(プロフ) - 運命/パロありがとうございます…！イケメン好き主人公とっても好きです！設定への落とし込み方楽しみにしつつ次作読みます！ (12月3日 22時) (
レス) @page48 id: 325b0ea001 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - ピット☆さん» 素敵だなんてっっ！嬉しすぎます！コメント、ありがとうございました〜！！m(_ _)m♡ (2022年2月10日 20時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - とても素敵な作品なのでこれからも頑張ってください！更新お待ちしてます！ (2022年1月29日 13時) (レス) @page48 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
ランス(プロフ) - runvaさん» うわ〜〜〜！！！嬉しすぎます……！！！表現は特に試行錯誤したのでそう言ってもらえて良かったです♪励みになります！コメントありがとうございました〜！！！ (2022年1月2日 16時) (レス) id: e1502b08a4 (このIDを非表示/違反報告)
runva - 戦闘時の表現、設定の細かさ、内容の濃さ、どれを取っても良いものしかありませんねぇ！更新頑張ってください！続きが出るまでループしてます！ (2022年1月2日 0時) (レス) @page48 id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランス | 作成日時：2021年10月12日 15時
