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そんなこんなで野菜のスープが完成して器に盛り付けて運ぶとそれをサイドテーブルに置いた｡
そして側に座り出来るだけ優しく体を揺らしてやるとゆっくり目が開いた｡
『...ほ､くと｡』
『ごめんな｡正直､休ませてやりたいんだけど｡薬､飲まなきゃいけないだろ??だから､スープ作った｡食べて､薬飲もう｡』
『...ん｡』
そう言って体を起こそうとするのを見て､俺は支えながら背中とベッドの背の間にクッションを挟んでやった｡
『はい､あーん｡』
『...あーん｡』
素直に口を開けて食事をしてくれる京本に俺はまるで親鳥にでもなった気分だった｡
何回か繰り返して半分くらい食べ進めた時､京本は口を開けなくなった｡
『もう無理??』
『...ごめん｡』
『謝らなくていい｡食べられた方じゃん｡』
そう言って俺は器を持ったまま立ち上がり､一旦そのまま部屋を出た｡
流し台に器を置いてからコップに水を注ぎ､リビングのちょっとした引き出しから袋を取り出した｡
それから部屋に戻り､ベッドの端に座った｡
袋から薬を取り出し､京本の広げた手の平に中身を出した｡
何種類かある薬をいっぺんに口に入れ､水を流し入れながら飲んでくれる｡
『...錠剤も上手く飲めるようになったな｡』
『...カッコ悪いもん｡』
『...かわいいな｡』
そう言って俺は立ち上がり､優しく京本の体を押しながら寝かせた｡
『病院に予約入れた｡朝イチで診てくれるって｡』
『...分かった｡』
『...気分悪くなったら､我慢とかしないで言って｡袋も用意してあるから｡』
『...ん｡』
『...寝るまでも寝てからも目が覚めた時も｡ずっと側に居るから｡』
『...俺に構わず､寝てね｡』
『...放っておけない｡』
『...｡』
『...適当に休むから｡だから､今は自分こと優先に考えてて｡』
『...ありがとう｡』
そう言って京本は手を伸ばしてきて､俺はぎゅっと握った｡
すると京本は安心したように微笑み､それからゆっくり目を瞑った｡
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seri(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます｡今､外しました｡今回､外し忘れていたみたいです｡ (2019年9月16日 10時) (
レス) id: 3d0ba2a134 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか？ (2019年9月16日 10時) (レス) id: 6cf0053b79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年9月16日 9時
