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いつも通りタクシーでスタジオに向かい､まっすぐ控え室に入れば高地が先に着いていた｡
挨拶をして中に入り､ソファーに座れば高地が隣に座って手を額に当ててきた｡
『...微熱ぐらい??』
『...早いね｡』
『大我がゆっくりなんだよ??』
『...そっか｡』
『でも､ゆっくり来てくれて良かった｡』
『...学習するよ??辛いのヤダもん｡』
そう言って笑ってみせると高地は眉を下げた｡
『...高地??』
『...笑わなくていい｡』
『...｡』
『...俺らの前で見繕わなくていい｡辛いって言っていいんだからな??』
『...｡』
『...迷惑なんかじゃない｡頼られてるんだって､自信持たせてよ｡』
そう言われて俺は高地を見つめてから小さく息を吐いた｡
『...ほんと､高地も北斗に負けず劣らず優しいよね｡』
『...当然だろ｡』
『ありがとう｡』
そう言って俺は正面を向いて体を傾け､高地の肩に頭を寄せた｡
『...本当に大丈夫なんだ｡思ってたより､ずっと｡』
『...｡』
『...ただ､ね｡少しだけ､ほんの少しだけね｡心が負けそうになってる｡』
そう言うと肩に腕が回され､その温かな優しさに俺は身体の力をフッと抜いた｡
『...北斗にね､すごく心配かけてて｡忙しいのに､疲れてるのに｡毎日､毎日気に掛けてもらって｡有り難いけど､それが北斗の身を窮屈にさせてる気がして｡重荷になってる自分が嫌になる｡』
『...｡』
『...北斗は優しいし､すごくかっこよくて､良い人｡』
『...そうだね｡』
『...だから､俺よりも北斗にふさわしい人が居ると思うんだ｡』
『大我､』
『...でもね｡俺が側を離れられないんだ｡』
そう言って俺は鏡に映る姿を見つめた｡
『...こんな身体､やめたい｡もっと健康なら､もっと北斗を幸せにできるのに｡』
『...｡』
『...北斗にもっと恋人らしい振る舞い､できるのに｡』
そう言っている間に瞼が重たくなり､自然と目を瞑った｡
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seri(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます｡今､外しました｡今回､外し忘れていたみたいです｡ (2019年9月16日 10時) (
レス) id: 3d0ba2a134 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか？ (2019年9月16日 10時) (レス) id: 6cf0053b79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年9月16日 9時
