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朝､目が覚めると隣に寝ていた京本が居なかった｡
ベッドから出て寝室からリビングに向かえば､そこにはテーブルに皿を並べる京本が居た｡
『...京本｡』
そう呼ぶとこちらを向いて､目が合った瞬間に微笑んだ｡
『おはよう､北斗｡』
『おはよう｡早いね｡』
『目､覚めちゃって｡』
そう言われて俺は近づき､京本の額に手を伸ばした｡
『...少し熱いけど､大丈夫??』
『大丈夫｡』
『今日､雑誌の撮影だよね??』
『そう｡高地と一緒｡』
『後で､高地には連絡入れておく｡』
『...うん｡』
『座ってて｡後は俺がやる｡』
『...ごめんね｡』
『ありがとう､だろ??』
『...ありがとう｡』
『いいえ｡』
そう言って俺は微笑み､京本を椅子に座らせて髪を撫でた後でキッチンに向かった｡
あれほど何も出来なかった京本が今は軽食程度の物ならパパっと作ってしまう｡
しかもちゃんと美味しい｡
『今日はホットサンドを作ってくれたんだ｡』
『北斗､美味しいって褒めてくれるから｡』
『美味しからね｡』
『ほら｡』
『食べよう｡』
そう言って京本と向かい合って座り､手を合わせて一緒に食事をした｡
それから京本に薬を飲ませ､支度をする姿を見守り玄関に向かうと後を追いかけた｡
『じゃあ､行くね｡』
『何かあったら周りを頼って｡無理しないでな｡』
『分かってる｡』
そう言って京本はぎゅーっと抱きついてきた｡
『...離れたくないな｡』
『心配??』
『...心配ならいつもしてる｡』
『知ってる｡』
そう言われて俺は京本の背中に手を回し､ポンポンと優しく叩いた｡
『...北斗｡』
『んー??』
『...待ってて｡』
『ちゃんと待ってるよ｡』
『...頑張るから｡』
『ん｡』
そう答えると体がゆっくり離れて目を合わせた｡
『いってきます｡』
『いってらっしゃい｡』
そう言うと京本は手を振った後､外へ出ていった｡
ドアが閉まる最後まで見送ってからリビングに戻り､携帯電話を手にした｡
高地にメッセージを送った後､あらゆる可能性を考え俺は休日を過ごし始めた｡
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seri(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます｡今､外しました｡今回､外し忘れていたみたいです｡ (2019年9月16日 10時) (
レス) id: 3d0ba2a134 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか？ (2019年9月16日 10時) (レス) id: 6cf0053b79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seri | 作成日時：2019年9月16日 9時
