01 ページ2
意識が浮上して時計を見ればもう朝だった｡
寝返りをうつように体を壁側に向ければ､綺麗な顔の変わらない寝顔の恋人｡
ちゃんと隣に居て､ちゃんと眠ってくれていることに胸を撫で下ろす｡
唇を寄せて額にキスを落としてからそっとベッドから出て､静かに部屋を出た｡
キッチンにまっすぐ向かい朝食作りを始め､時計を見ながら他の家事も進めた｡
出来た朝食を皿に盛ってテーブルに並べ､コーヒーを淹れてホットミルクの準備をしていると後ろからぎゅーっと抱きしめられた｡
『...おはよう､京本｡』
『...ん､おはよう｡』
『大丈夫だった??』
『んー｡』
『今も大丈夫??』
『...大丈夫｡』
そう言って京本は少し力を緩め､俺は振り向いた｡
そして手を伸ばして頬に触れると京本は俺を見つめた｡
『...北斗｡』
『ん??』
『...休みでしょ??』
『揃って休みなんて､久しぶりだな｡』
『...デート､しよ??』
『...え??』
『...一緒に外を歩きたい｡』
『...京本｡』
そう呼ぶと京本は俺から目を反らした｡
そんな姿を見て俺は息を吐き両手で頬を包み､持ち上げると再び目が合った｡
『...本当に体調は大丈夫なんだよな??』
『...うん｡』
『...無理も我慢も駄目だからな??』
『...北斗｡』
『どこ行く??』
そう聞くと京本は一気に表情を明るくして､そこも可愛いなと思った｡
『...海｡』
『海??』
聞き返すと京本は小さく頷いた｡
『...ダメ??』
『ううん｡』
そう言って俺はぎゅーっと抱きしめた｡
『...久しぶりに行こうか｡』
『...うん｡』
そう言って京本は俺の背中に腕を回した｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
seri(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます｡今､外しました｡今回､外し忘れていたみたいです｡ (2019年9月16日 10時) (
レス) id: 3d0ba2a134 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか？ (2019年9月16日 10時) (レス) id: 6cf0053b79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：seri | 作成日時：2019年9月16日 9時
